ノロウイルスにご用心!対策は?
カテゴリー:お役立ち~ノロ・ロタ~ 2011年12月30日
こんにちは!
八雲総合病院の戸田です。主に感染管理に関する仕事を担当しています。

さて、寒さが続くこの時期を中心に流行する感染症のひとつにノロウイルス胃腸炎があります。
嘔吐や腹痛・下痢が主な症状ですが、厄介なのは感染力非常に強いことです。
ごく少量のウイルスでも感染につながるので、成人に比べ重症化しやすいお子さんや高齢者の方は特に注意が必要です。

感染対策のポイントは手洗いと汚物(吐いたものや便)の適切な処理です!

手洗いは感染対策の基本となります。外出後や食事前、吐物や便を処理した時には必ず石けんやハンドソープを使って十分に洗い流して下さい。
そして、ノロウイルス胃腸炎の際に特に注意して欲しいのは、アルコールの消毒薬が効かないことです。
吐物や便で汚れた衣類や食器などの消毒には家庭用の塩素系漂白剤を薄めたものを使って下さい。
ただし、塩素系の漂白剤を使うと衣類などは色落ちしてしまったりする場合があるので、そのような時には熱湯を使って下さい。
85℃で1分以上加熱することでノロウイルスを退治することが出来ます。熱湯での消毒を行う場合は、1分以上温度が保たれているように注意が必要です。


塩素系漂白剤を薄める方法として
家庭用のものは原液の濃度が5~6%のものが多いので、それをもとに消毒液を作るとすると、まず家庭用の塩素系漂白剤(原液濃度5%)と500mlと2リットルのペットボトルの空きボトルを用意します。

食器や調理器具、おもちゃなど直接手に触れる機会の多いものに使う0.02%の濃度の消毒液を作るには、はじめに2リットルのペットボトルに半分ほど水を入れてから塩素系漂白剤10ml(ペットボトルのキャップで2杯分)をペットボトルに入れて、最後に水を加えて全体を2リットルとします。
吐物や便が付着した衣類や床などの消毒に使う0.1%の濃度の消毒液を作るには、はじめに500mlのペットボトルに半分ほど水を入れてから塩素系漂白剤10mlをペットボトルに入れて最後に水を加えて全体を500mlとします。
また、吐物や便の処理を行う際や消毒液を作る時には十分に換気することもお忘れなく!


適切な対応を行って、ノロウイルスを「もらわない・ひろげない」ように年末年始をお過ごし下さい。
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