高齢者用肺炎球菌ワクチンの話(つづき)
カテゴリー:お役立ち~その他~ 2014年9月30日
吉田です

御嶽山の突然の噴火、びっくりしました。
亡くなられた方も多数で…ただただご冥福を祈るばかりです。

さて、前回は肺炎球菌ワクチン、とくに23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPV23)「商品名:ニューモバックス」のお話をしました。…舌を噛みそうな名前ですね。

今日の話題はもう一種類の肺炎球菌ワクチン。

13価肺炎球菌結合型ワクチン「商品名:プレベナー13」のお話です。

13価肺炎球菌結合型ワクチンはPCV13とも呼ばれ、現在は小児用のワクチンとして用いられています。

ご存知の方は少ないと思われますが、今年6月にPCV13は適応拡大の承認を得て高齢者に対する接種が可能になりました。

前回お話したPPV23に比べ、含まれる有効成分の種類は少ないものの、PPV23より、より強く、より長い免疫効果が期待できるとのことです。

残念ながら、今回の肺炎球菌ワクチン定期接種に用いることは認められていませんが、アメリカのワクチンに関する権威あるACIPっていう組織のお勧めによれば、『肺炎球菌ワクチンを打ったことがない高齢者では、まずはPCV13を打って、その後、間をあけてPPV23を打つのがよい』と言っています。

PPV23の定期接種対象者は少なくとも平成30年までは65歳から70歳、75歳・・・と5歳刻みの年齢の方のみが該当しており、その他の年齢の方は定期接種の対象とはなりません。

そのような非対象者の方々のワクチンの選択肢として一考する価値のある話題と考えますが、いかがでしょう?

ご存知の通り他のワクチンと同様、予防接種するにあたっての注意点もあります。
これらPCV13に関する詳しいことや、その他ワクチンに関する事は、かかりつけのお医者さん・薬剤師さんにご相談ください。

しつこいようですが、健康でいれば楽しいことがい~っぱいありますよね!


追伸
9月12日にブログに掲載しましたアンケート調査に関してのご協力、
重ねてよろしくお願い申し上げます。

アンケートはココをクリック↓
http://hosp.town.yakumo.hokkaido.jp/modules/yic_blog/index.php page=detail&bid=222
 
YIC­Net 医師 吉田
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