流行性耳下腺炎=おたふく=ムンプス
カテゴリー:お役立ち~その他~ 2013年10月21日
あれ! 

耳の下が腫れてる...。

ものを飲み込むとき「耳の後ろが痛~い」と訴える子供を見て気づかれることが多いですね
原因となるのは「ムンプスウィルス」

「おたふく風邪」は「流行性耳下腺炎」とも、「ムンプス」とも言います。

症状にも特徴が有って、唾液腺(主に耳の下)が腫れて(固ゆで卵くらいの固さ)、高熱が出ます(時に無熱)。

風邪のような症状が出た次の日に腫れてくるので、分かり易い病気でもあります。
会話や、口をモグモグさせているとき、酸っぱいものを食べた際に痛みが増すのも特徴です。

腫れは、片方が腫れて反対側も腫れてくる事もあります。ピークは48時間以内、その後1週間ぐらいで徐々に引いていきます。

ふつう、年長児ほど症状が強くなる傾向があります。(後発年齢は3~6歳です)

熱が5日以上続く場合や、赤く腫れる場合は再度受診が必要です。


ちなみに!
最も感染力が強いのは、唾液腺が腫れる1~2日前から、5日後までです。
腫れの7日前から9日後は感染性があります。
出席停止、隔離期間は、腫れが消えるまで。です。(腫れが出現して9日間経過後としているところもあります)
治療薬はありません。←薬剤師 崎本より


予防はインフルエンザと一緒です!「手洗い」「マスク」などです。

さて・・・

よく聞かれる質問です

その1「片方しか腫れなかったら、またあとでかかりますか?」

この病気は免疫が出来てしまうので、またかかることはありません。もし同じように腫れることがあれば、それは違うウイルスまたは細菌によるものですので、「おたふく風邪ではありません」。何度も繰り返す方は、耳鼻科の診察をおすすめします。

その2「ワクチンを打ったほうが良いの?」

おたふく風邪の予防接種は「任意」で受けることが出来ます。原因となるムンプスウイルスを弱くした生ワクチンです。したがって、ワクチンの副反応(無菌性髄膜炎:数千人に一人やムンプス難聴)の可能性に関して、完全に安全であるとは言えないのが正直なところですが、自然に感染するより確率はずっと低いので接種をオススメします。
確実な免疫獲得の接種回数は2回です。1回目接種の後、2~4年経過後2回目接種がオススメです。
ちなみにワクチンの費用は、病院によって値段に違いがありますが、八雲総合病院では 5400円 です。(25年9月現在)

その3「大人になってからおたふく風邪になると、子供が出来なくなるの?」

俗説のように言われておりますが、非常にまれですが、思春期後にかかった男性の20%に精巣に痛みを伴う炎症が起きたかたで、治癒後に障害が両方に残ってしまった場合は不妊の可能性があります。(睾丸炎、卵巣炎の可能性)

その他、髄膜脳炎、難聴、膵炎の合併症にも…

ムンプスを!
うつらない、うつさない、ひろげない
には、手洗いなど予防策とともに、ワクチンですね!
 
YIC­Net 看護師 谷澤
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