リハビリテーション室ブログ

疲労骨折について
カテゴリー:スポーツリハ通信 2024年3月15日

こんにちは。寒暖差が大きい日が続きますが、皆さん元気にお過ごしでしょうか?

 

今回はスポーツで起こりやすい「疲労骨折」についてお話ししたいと思います。

 

1.疲労骨折とは

1回の大きな力による通常の骨折とは異なり、骨の同じ部位に繰り返し加わる小さな力によって、骨にひびがはいったり、ひびが進んで完全な骨折に至った状態をいいます。主に、疲労骨折の50%以上は下肢(下半身)で起こるとされています。なかでも多いのが、中足骨(ちゅうそくこつ・足の甲)、脛骨(けいこつ・足のすね)、腓骨(ひこつ・すねの外側の細い骨)の部位です。他にも腰椎や足関節内果(内くるぶし)などでも起こり得ます。身に覚えのない鈍痛の継続や痛みがある部位の周りが腫れている場合は、疲労骨折の可能性が疑われます。

        

 

2.疲労骨折の主な原因とは

トレーニングメニューがハードになったり練習環境が変わったりと、これまでにない負荷がかかることで起こりやすく、サッカー、バスケットボール、バレーボール、陸上競技などのスポーツ選手に多くみられます。

日常生活においても必ずしも起こらないとは言えません。繰り返し力仕事を行ったり、立ち仕事でずっと同じ姿勢をとったりするなど、反復動作により身体の同じ部位に負荷がかかることで疲労骨折が生じる場合があります。

また、栄養不足も原因の一つとなります。骨は常に破壊と再生を繰り返しており、これを骨のリモデリングといいます。このリモデリングに必要不可欠なカルシウムやビタミンなどの栄養素が不足することで、疲労骨折が生じることがあります。

 

3.疲労骨折の予防

トレーニング前に入念なストレッチ、ウォーミングアップを行いましょう。身体の柔軟性は適切なフォームで運動を行うために重要であり、身体の一部に負担がかかるのを予防することができます。また、オーバートレーニングも疲労骨折の原因となるため、段階的に運動強度を上げていくことが必要です。

その他、地面が硬すぎたり柔らかすぎるのも疲労骨折の原因となり得るため、適切な靴の選定や運動する環境にも配慮しましょう。

 

 疲労骨折は痛みが鈍く大きく腫れあがることが少ないため、軽視されがちです。しかし、重症化するケースもありますので、原因不明の鈍痛が続いたり痛い部位の周りが少し腫れている場合は、病院に受診することをお勧めします。

 

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