春はまだ?寒いですねぇ
さて今回は、2月29日の当ブログ内「人喰いバクテリア」の検査の事についてお話しさせて頂きます。
A群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)は、細菌の表面の構造の違いからいろんなタイプがいるんですけど、血液寒天培地
(咽頭や鼻腔などから取った検査物に細菌がいるか否かを調べるための物で、寒天に羊の血液を混ぜて固めた物;寒天ゼリーの様な物)で発育させると、細菌の集団(コロニー)の周りに透明感のある溶血の起こす細菌がいます。
これがいわゆる『血を溶かす菌』A群β溶血性レンサ球菌の正体です。
他に溶血の違い(溶血しないヤーツとかもいるのだ)でタイプが分けられます。
いろんなタイプを見るにはこの方法なんです。
ブログの中でもあったように『劇症型A群β溶血性連鎖球菌感染症』と言う恐ろしい病気の原因にもなりうる菌ですし、一般的には咽頭炎や扁桃炎を起こす菌であることはもうご存知かと思います。
他にも中耳炎や肺炎、合併症として急性糸球体腎炎を発症することもあり、早めに診断を受ける方が肝要です。
そこで当院検査室では、主に外来受診の方に対してはA群β溶血性レンサ球菌の診断が10分程度で可能な迅速検査も行っています。
方法としては、これもまた綿棒で、こんどは咽頭(のどちんこ周辺)を良くこすります。
オエッてなるのは我慢我慢!
そして下の迅速キットを使って検査します。
検査は24時間コンビニのごとく、いつでも出来ますよ。
最後に・・・耳にタコですが、何回でも訴えます!
皆さん!
予防の第一は手洗いです。
手洗いをしっかり、お勉強しませんか?ネットでたくさんの手洗いの動画がアクセスできますが、中でも花王さんのHP
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YICNet 検査 山田