吉田です。
八雲町内においてもロタウイルス胃腸炎患者がちらほら見うけられるようになってきました。今回はロタウイルスワクチンに関してお話いたします。
ロタウイルスワクチン(商品名:ロタリックス内用液)はポリオワクチンと同じく、
口から飲むタイプのワクチンで、昨年11月に発売されました。
このワクチンは
任意接種で、
接種目的は入院を必要とするほどの重症なロタウイルス胃腸炎を回避することであり、接種対象は生後6週(1.5ヶ月)からの乳児で、遅くとも生後20週(5ヶ月)までに1回目の接種を完了して下さい。接種回数は2回で
生ワクチンなので4週間以上の間隔をあけます。
したがって、接種の完了は24週(6ヶ月)までで、それ以降は接種する事が出来ません。
これは、接種に伴う副作用である腸重積(腸閉塞の一種)が起こりにくい低い年齢で接種するのが目的です。
先にも述べましたとおり、このワクチンの接種目的は重症化の予防であり、ロタ胃腸炎に付随する脳炎や脳症に関しての予防効果は添付文書中に記載されておりません。
また、接種に伴うものとして腸重積の発症頻度が若干上がるため注意が必要と書かれています
1回あたりのワクチン費用は14000円(これは札幌市での価格に追従しました)で2回接種ですので約30000円弱の出費が必要です。
ちなみに自治体等からの補助はありません。
味は、くろ飴と柑橘系ですっきり甘味(メイプルシロップ味?)です。(大人と乳児の味覚は違う事をご了承ください)
ご希望の方は八雲総合病院小児科までご連絡ください。
YICNet 小児科 吉田