吉田です。
季節は夏真っ盛り!とはいっても、もうすぐお盆。
お盆を過ぎれば涼しい風が吹き始め、秋の気配が見え始めます。季節の移り変わりは早いものです。な~んて悠長なことを言っている場合ではないですね。
未だ全国的に増え続ける新型コロナウイルスですが、これに関しては診断に用いる検査が100%信頼でき、治療薬が確立しており、ワクチンもある、そんな状況であれば申し分ないのですが、現時点ではまだまだです。
では、引き続き我々にできることはと言えば・・・
まずは当地域にコロナが発生していないからと言って気を抜かないこと!難しいことですが緊張感をもって『ストップ!3密』を実施してください。
さて、秋冬と言えばあの嫌なインフルエンザの季節の到来です。図に過去5年の八雲保健所管内のインフルエンザに罹った人数の推移を示しました。毎年毎年、全国的に必ず流行するインフルエンザ。当地域も例外ではありません。
あれ?コロナの話だったはずなのになぜインフルエンザと疑問に思われる方も多いでしょう(ごもっとも!)。
8月3日、日本感染症学会より『今冬のインフルエンザとCOVID-19 に備えて』という提言を出しました。一言でいえば、必ず流行するインフルエンザ、勢いが収まらないコロナ、一緒に流行したら大変なこっちゃ!きっちり対応、きっちり予防しましょうということです。このコロナ禍にほかの病気にかからないようワクチン接種を受けることが重要ということです。
提言ではインフルエンザワクチン接種を強く推奨しています。『ストップ!3密』、手洗い、マスク、そしてインフルエンザワクチン接種を実施することで結構な効果が期待できます(2019-2020年のインフルエンザ患者数が他の年に比べ少ない感じ、ありませんか?)。
ワクチン啓発は医療者がどんなに声高に言ってもダメなものはダメです。なぜならワクチンを受けるか受けないかを決めるのは皆さん自身だからです。
まずはご自身のため、そして周囲の人のために今シーズンは特に!インフルエンザワクチンを受けてください。
余談ですが65歳以上の方で高齢者肺炎球菌ワクチン接種助成に該当されている方、ぜひ肺炎球菌ワクチン接種もよろしくお願いします。
今シーズンのインフルエンザワクチンに関しては、町、保健福祉課も"何らかの策"を考えていただいているようです。これにも期待しましょう!
あらためて、接種をよろしくお願いいたします。
YIC-Net 医師 吉田