吉田です。
今回は巷を騒がせている新型コロナウイルスによる肺炎のお話です。
昨年、師走も押し迫った中、中国より原因不明の肺炎が多発しているとの報道がありました。最近の研究では新型のコロナウイルス(CoV)による肺炎とのことです。
ざっくりコロナウイルスに関する説明をすれば、
まずは風邪の原因となるCoV。4種類が確認されており、全年齢層に感染しますが6歳以下が主とのことです。次に重症急性呼吸器症候群の原因となるSARS-CoV。中国広東省で2002~2003年に流行しました。もう一つは中東呼吸器症候群の原因となるMERS-CoV。2012年から現在に至っています。
今回の新型CoVはこれらのウイルスとはいずれとも一致しないとのことです。
致死率だけからいうとSARS-CoV、MERS-CoVに比べ新型CoVはかなり低いものとなっています。
当初は何らかのもの(動物?)からヒトへの感染が主と考えられていましたが、中国政府の発表ではヒトからヒトへの感染は必ずあるとのことです。
現時点では患者は中国国内にとどまらず、近隣の国へも広がる様相を呈しています。
中国では1月25日より旧正月である春節が始まり、人の大移動が起こります。急激な感染の拡大がないことを祈るばかりです。
皆様におかれましては、過度に騒ぐ必要はありませんが他人事とは考えず、常に感染対策をおこなってください。
対策としては、人込みの中ではマスクなどを利用する、適時適正なアルコール手指消毒や手洗いなどインフルエンザ対策に準じてください。
YIC-Net 医師 吉田