吉田です。
今朝、ネット上のニュースで
という記事に目が留まりました。
(https://www.sankei.com/world/news/180724/wor1807240032-n1.html)
中国の大手製薬会社が狂犬病ワクチンの製造過程でデータを捏造したとのことです。どうも同社販売のその他のワクチンでも政府基準を満たしていなかったものもあるとのことです。
では、日本でもこんなこと起きる可能性あるんでしょうかね?と思い、調べてみました。
結論:まずないでしょ!
(絶対ないとは言えないでしょうが、少なくともニュースで報じられたパターンはないでしょ)
日本では薬としてのワクチンは別格扱い。かなり厳しいんです。
ワクチンは国家検定を受けるべき医薬品として指定されており、製造された製品については製造番号毎に試験が実施されています。しかも製造の開始から終了までの各製造工程における試験が規定されており、メーカーがきっちり実施しています。それに加えて製造中間段階の国家検定もおこなわれています。これで終了かと思うとさにあらず!
まだまだ続きます
(詳しくは上の図参照で。引用元https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/research/2071-safety/biologics/1577-biologicals-vaccine.html 『国立感染症研究所 ワクチン製造の品質管理』)。
これだけのチェックが入ったら、なかなか前述のようなゴマカシはききませんよね。
皆さんはご覧になったことはほぼないでしょうが、何年か前までは『国家検定之証』のシールが貼られていましたし、現在は検定合格年月日の記載がその代わりとなっています。
安心しました!
前回ブログで札幌の麻しんの話が出ていましたが、これだけ厳密に作られたワクチンにより予防できる感染症はたくさんあります。もう一度、ご自身、周りの人のワクチン接種に関して考えてみませんか?
YIC-Net 医師 吉田