渡島・江差保健所<手足口病>警報発令
カテゴリー:感染注意報・警報 2017年8月3日

蒸し暑い日々が続く北海道ですが、先週のブログでも取り上げた【手足口病】ですが、YIC-Net加盟医療圏の隣接地域:渡島・江差両保健所より、『手足口病』の感染報告数

警報開始基準値5.0人を大幅に超えたとの報告です。

7月24日〜(第30週)北海道の両保健所管内の定点あたりに感染報告数は前週に比べ

渡島保健所:4.0人⇒11.25人 江差保健所:1.5人⇒9.5人

道南地域/函館市保健所管内では7月3日~(27週)1.0人⇒7月10日~(28週)8.83人と、すでに先々週に警報が出ています。

※八雲保健所管内の定点あたりの報告は、29週0.5人でした。YIC-Net医療機関からの報告では、30週 4名、今週も2日間(〜8/1)だけで4名の報告がアップされており、今後の増加が懸念されます※

国立感染症研究所からは

『今年の手足口病の患者報告数:全国3000の小児科定点医療機関からの報告は、第29週(〜7/23)までで、累積患者数が12万5000人に達し、一昨年の大流行に近い状況である。6月下旬では西日本を中心に流行していたが、北海道や新潟など東日本にも大きく広がっており、ピークの時期だと思われるが、患者数が非常に多いので引き続き注意が必要だ』

との発表がありました。

第29週のデータでは、全国8.93人、北海11.7人とどちらも警報域を超えており、北海道内では①苫小牧28.4人②千歳26.0人③小樽24.67④札幌22.14人等と高い数値を示し、北海道30保健所のうち、11保健所管内で感染警報基準値を超えています。

手足口病は、飛沫(ひまつ)感染や接触感染によって感染拡大が起こります。

感染対策の基本『手洗い』には、「日常手洗い」「衛生的手洗い」「手術時手洗い」の3つがあり、一般的に、食事の前やトイレの後など日常的な行動に伴った手洗い=日常手洗いです。石けんと流水を使用して、しっかり汚れや有機物及び細菌等の一部を除去しましょう。

手足口病のウイルス:エンテロウイルスは、症状が治まっても2~4週間は便にウイルスが排泄されますのでオムツ交換時には手袋・マスクの装着&手洗いがベストです。

YIC-Net & IICLC  今金国保病院 山田光雄

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