インフルエンザウイルスと予防と薬
カテゴリー:お役立ち~インフルエンザ~ 2012年1月8日
インフルエンザはその辺まできてますよ
さあ、今から用意しておくにこしたことはないですねぇ。

ざっと確認しておきますね!

まず、ウイルスは小ちゃい!→飛び回るのを防ぐために換気と加湿!
侵入するところは「鼻と口」とにかくココを防御しよう。→マスク!
ウイルスがくっついた手!これで口と鼻周りをさわると侵入を許すことになります。→手洗い、うがい!

侵入したウイルスは「気管や肺」で増殖します!

では、増殖過程を知っておきませう!
flu2.jpg


まず、“HA”という気管や肺の細胞にくっつけるトゲを伸ばして細胞にウィルスが吸いつきます。→ここで排出するためのうがい!と、やっつけるための免疫力を高めよう!それにはワクチン接種、睡眠、栄養、笑い?

・・・ここまでがインフルエンザうつらない予防策です。
ここからは治療です・・・出来るだけ早く!


次に、ウィルスは細胞の中に取り込まれます。RNAという自分を複製する遺伝情報の図面を、ウィルスの殻を分解しながら(脱殻といいます)細胞に放出、注入します。→脱殻させないようにする「M2阻害薬:アマンタジン」という飲み薬が効くところです。耐性ウイルスの増加で現在は使用されなくなりました。

細胞の中に注入されたウィルスのRNAは、細胞の核(遺伝子を複製する所。細胞の中心)に入りこんで細胞の核を支配し、自分の分身を作らせます。(複製といいます)→複製させないようにする「PB2阻害薬:ファビピラビル」という薬が効くところです。この薬は申請中でまだ使えません。近々?

いーっぱい作られたウィルスの分身(複製)は細胞から外に出ようと、細胞の表面に移動し、盛り上がって突起となり外に出ます(出芽といいます)。

このとき、ウイルスはまだ、“HA”トゲで細胞とくっついているので、これを切断してウイルスを自由にするのが“NA”というハサミの働きをするトゲです。自由になったウィルスは、流血中を広がり、さらに次々と細胞に感染を広げていきます。
→NA(ノイラミニダーゼ)を使えなくさせ、細胞からウイルスを離れない様にすることでその後の増殖を抑えるノイラミニダーゼ阻害薬が効くところです。現在は「オセルタミビル」という飲み薬、「ザナミビル」「ラニナミビル」という吸入薬、「ペラミビル」という注射薬があります。

一個のウイルスが24時間後には約百万個!
も一回!一個のウイルスが24時間後には約百万個!
すごい増殖スピードですよね。

だからこれら(上記)の薬は、出来る限り早めに、出来る限り48時間以内に!というわけです。

まあ、薬の力が無くても免疫の力が強ければ普通に治って行くんですが・・・
弱っている方は要注意でお願いします。(小児、高齢者などなど)
免疫力があがるように、飲食と睡眠です。あ、笑いも。

・ ・・ここまでがインフルエンザ治療です。
ここからはうつさない予防策です。・・・


罹ってしまったからと言って、マスク、手洗いもうやーめた!はナシで。
今度はうつさない予防策を!

その際は咳エチケットもお忘れなく。
皆で乗り切りましょう
 
YIC­NET 崎本
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