北海道でも春らしい陽気がちょっと感じられる今日この頃です。
しかしインフルエンザの報告数が全国的には減少に向かっていますが、北海道では未だ報告数が全国平均を上回っています(八雲町内も増加傾向)。
またYIC-Net調べでは、八雲保健所管内にて、感染性胃腸炎(ノロウイルス&ロタウイルス)が此処2週間で30名程度の報告があります。
同一施設から10名以上の報告もあり、施設内感染や家族内感染が疑われ、加盟施設では感染対策に取り組んでいますが、なかなか手ごわい状況です。
当ブログでのしばしば取り上げている《感染性胃腸炎》:お役立ち~ノロ・ロタ~参照
ウイルス性の感染性胃腸炎には、ノロ・ロタ・アデノウイルスなどが原因です。
乳幼児や保:幼稚園児の発症者が多いのは、当然ながらロタウイルスのはずですが、ノロウイルスや、中にはアデノ+ノロウイルスの同時発症者もいるのが現状です。
注意:ロタウイルスは、生後6か月~2歳の乳幼児が発症することが多くのですが、もちろん大人だって感染します。といっても症状は軽いことが多い・・・なので、感染していることを知らずに子供たちに“ウイルスをばら撒いている”状況があり、感染拡大の原因でもあります。
ノロ&ロタウイルスはともに感染力が強く、気を付けないとおむつ替えなどで簡単に感染してしまいます。
感染者の便の中にはウイルスがいっぱいです、さらにウイルス10~100個程度で感染は起こります。
ノロ&ロタウイルスは、汚染した場所に触って、その指をお口に!で 簡単に感染してしまいます
乾燥にも強く(パンや刻み海苔からの感染等)、またカーペットの嘔吐物を適切に処理しなかったことで、その後ウイルスが舞い上がり、ホテルで大規模な感染拡大が起こっています。
こまめな手洗いが重要です。洗剤の使っての流水での手洗い×2回!!
そのあと速乾性アルコールでの手洗い追加を!
調理実施者の体調管理について十分なチェックをすることは、管理者の義務であり、申告するのが従事者の義務です。
忙しいから?休めないから?このくらいなら?が多くの感染者を出すことになりますのでご注意です。
消毒には【次亜塩素酸ナトリウム】が有用です、いわゆる《塩素系漂白剤》。
アルコールでの除菌はNGです。巷で話題の『次亜塩素酸水』も有用ですが、次亜塩素酸ナトリウムとは全く異なるもので、濃度や製造方法など適切な製品を選択しましょう!!
YIC-Net 今金町国保病院 臨床検査技師 山田光雄