全国的に『おたふく風邪 (流行性耳下腺炎)』患者が増加しています。
患者数20万人を記録した平成18年に迫る患者数になっています。
下図は、YIC-Net加盟医療機関からのデータを基に作成した当地域の流行を示すグラフです。患者数の急増が認められます。(地域的に非常に偏った流行です)
(独自調査でして 北海道感染症情報センターや保健所等の定点報告数とは違います)
流行は乳幼児、低学年の学童が中心のようですが、成人の感染者もでています。
おたふくかぜの典型的な流行パターン?
流行性耳下腺炎は、インフルエンザやRSウイルスと違い、潜伏期間が長く、症状が出るまでには2~3週間と長いのが特徴です。さらに問題なのが、症状が出る1週間前には、ウイルスが、唾液中に出現し、飛沫感染や接触感染の原因となります。
そんなわけで流行性耳下腺炎は、保護者や保育士さん、先生方が気づかないいうちに、家庭内、幼稚園や学校などで集団発生をおこし得る厄介な疾患です。
だからと言って、幼稚園や小学校内で1人でも発症の報告があった場合には、≪ 時すでに遅し ≫で≪ なるようにしかならない ≫では困りものです。
多くの感染症もそうですが、おたふくかぜに関する情報があった時も、数週間後の流行をも見据えた感染対策が必要です。
そのためには各施設からの感染症に関する情報発信が不可欠であり、各施設では感染状況の収集や、情報共有(プライバシーの保護は当然です)が重要なことです。
YIC-Net:グループェアー(非公開)も、其の為のツールです。(YIC-Net加盟の施設の方、リアルタイムの情報提供をお願いします!)
たかがおたふくかぜ?いえいえ、髄膜炎や難聴とも深い関係のあるこの病気、罹っていない方はワクチンをお考えになってはいかがですか?
インフルエンザ流行期もすぐそこまで・・・!
~適切な手洗い・正しいマスク装着・咳エチケット~
YIC-Net&IICLC 今金町国保病院 MT 山田光雄