当ネットワーク、広報、ブログ編集・投稿担当の崎本です。
当ブログは、私のところに投稿依頼が来て、査読・校正後投稿しています。
今回も2本ブログ投稿依頼が来ました。
それも、依頼日!内容!職種!が同じ。
内容は・・・それぞれのカラーが出ていますよ。供覧ください!
投稿依頼1
依頼者:八雲総合病院検査室 佐藤伸一
タイトル:『静かに流行、溶連菌・・・』
下記本文
検査の佐藤です。YIC-Netの中でとても静かに活動しております。本当です。よろしくお願いします。さて、インフルエンザが依然として流行っている状況については、吉田先生が前回の記事で触れている通りですが、そのインフルエンザの流行の陰で、実は溶連菌の患者が増加しています。(下図)
グラフを見ると、2週から陽性者がみられるようになり、3週から4週にかけて増加しているのが分かります。
また、2週から4週の間にみられた陽性患者24名の年齢別内訳を示したのが下のグラフです。
6歳にピークがあり、次いで7歳、8歳、10歳と続いています。
溶連菌は、感染した患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる菌を吸い込むことによる「飛まつ感染」、また、菌が付いた手で口や鼻に触れることによる「接触感染」が主な感染ルートです。
予防には、手洗い、うがい、咳エチケットが有効です。ここでピンときた皆さんはもうばっちりです。これは、インフルエンザの予防法と一緒ですよねっ。あとは実践!!
YIC-Net 検査室 佐藤
投稿依頼2
依頼者:今金町国保病院検査室 山田光雄
タイトル:『インフルエンザの陰で A群溶連菌侵略中!』
下記本文
インフルエンザが流行拡大の中、八雲保健所管内では、インフルエンザの陰で『風邪に似た症状のA群溶連菌感染症』が増加中です!!
下図は平成18年から今年1月25日~1月31日(2016年第5週)までの八雲保健所管内A群溶連菌報告数の推移グラフです。
(第5週はYIC-Net加盟施設情報より)
過去には平成26年第5週~9週、平成18年・22年47週~51週に大きな感染拡大がありましたが、今年も第3週(1月18日~24日)5名から第4週(1月25日~30日)16名と大きく増加しており、今後更なる感染拡大も心配です。
A群溶連菌はA群β溶血性レンサ球菌による細菌感染症で咽頭炎や扁桃炎を発症します。
症状は、のどの痛み、発熱、イチゴ舌(舌に発疹が出てイチゴのようになる)など、まれに重症化し、喉や舌、全身に発赤が拡がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります。
なお、A群溶連菌感染症は小児の病気ですが、大人も罹ります(症状は軽いことが多いですが)
治療は抗生物質の服用ですが、医師の指示通り抗生物質を1週間から10日間、服用し続けることが重要です。
自覚症状が治まったからといって薬の服用をやめてしまうと、心臓弁膜症を起こす恐れのあるリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症になる恐れがあります。
詳しくはYIC-過去ブログ参照:
溶連菌 再来?:感染注意報・警報 2012年6月21日
https://hosp.town.yakumo.hokkaido.jp/modules/yic_blog/index.php?page=detail&bid=100
検査は、綿棒で咽頭・扁桃部を擦って検体を採取して、培養検査(3、4日間)や簡易迅速キット(20分程度)で検査ができます。
注意:最近、インフルエンザウイルスとA群溶連菌やインフルエンザ菌などの細菌感染症の重複感染症が問題になっています。
この時期の風邪症状は、インフルエンザA?B?溶連菌?
風邪症状がある場合、特に症状が緩和しないときは、きちんと病院受診をしましょうね。
発症しなくても感染源になることもありますので、一人ひとりが『うつらない』『うつさない』の為に、手洗い・うがい・マスクなど感染対策を実施しましょう
YIC-Net&IICLC M-YAMADA
思いは同じ!実に面白い!
ネタ!またよろしくお願いします。
YIC-Net 広報 崎本