吉田です
八雲地区を中心にマイコプラズマ肺炎が流行しているようです。
印象としては小学生もさることながら、保育園・幼稚園の患者さんが目立ちます。
通常は学童が中心なんですがね・・・(図)。
症状は咳がひどい、熱が続く(特に夜間)、でも元気!ってな感じでしょうか。
この肺炎、医者泣かせなんですよ…
聴診器をあてても肺炎があるのに肺炎を思わせる音が聞こえない、レントゲンを撮って初めて肺炎がある事がわかる、普段使っているペニシリン系やそれと似た抗菌薬は治療には無効、そして最も困るのは、本来この菌に効くべきはずの抗菌薬に対し、かなりの割合で耐性を持っている(つまり薬の効きが悪い)ということです。
でも過度の心配はしないでください!
合併症のないマイコプラズマ肺炎は治せます!
まずは、疑ったら病院へ受診を!
~薬剤師(崎本)より~
症状が軽くなった!治った!と思って、薬を飲まなくなる方がいます。
これは間違いです。
医師の指示通り、処方された期間はきちんと飲みきりましょう!
失礼しました。続けてください。
また、マイコプラズマの感染に続いて中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎、関節炎、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群などなど、いろいろな病気が出てくることがあります。これもまた要注意ですね。
マイコプラズマは潜伏期が長いため、一度、集団の中で発生するとなかなか収まりがつきません。
アメリカ海軍の船の中で16週間の間に乗組員1074人のうち179人(17%)がマイコプラズマに罹ったとの報告もあります。
幼稚園・保育園、小学校等の先生方、きちんとした手洗い、マスクなど適切な感染対策をお願いします
YICNet 医師 吉田