全国的には手足口病の流行のピークは過ぎたように見えますが…。
当地域では、まだまだ流行中!
北海道感染症情報センターより:2015年第35週 【2015年8月24日から2015年8月30日】
定点把握感染症では、手足口病で八雲、中標津、稚内、帯広などの保健所管内で高いレベルが続き、ほぼ全道的な流行となっています。今しばらくの注意が必要です。
YICNet独自の調査では36週には減少していますが、37週(9月7日~2日間)で15名の罹患者報告があり、今週も増加傾向になりそうです。
YICNetでも八雲近隣の小児科医療圏の情報をほぼ把握していますが、八雲保健所管内情報と類似した結果が得られています。
(北海道感染症情報センターホームページより引用、改変)
感染経路は、飛沫、接触、糞口感染です。
潜伏期間は3~5日。ほとんどが1週間~10日程度で自然に治癒しますが、まれに急性髄膜炎や急性脳炎などを合併して重症化することがありますので、専門医によるしっかりした診断が必要な病気です。
注意が必要なのは、症状を示さない患者がいること、回復後でも口からは1~2週間程度、便からは2~4週間程度、ウイルスが排出されることなどです。
これらが集団感染の1因と考えられます。
飛沫感染→きちんとしたマスク利用で防げます。
接触・糞口感染→きちんとした手洗いで防げます。タオルの共有での家族間感染も注意です。
YICNetの情報でも幼・保育園での集団感染と思われる状況が見られます。
大人も感染し、感染拡大の一因となりえますので、みんなで手洗い・うがいの徹底に心がけましょう。
手足口病は、学校や保育園・幼稚園を休まなければいけない感染症には指定されていません。主治医の判断にゆだねられてます。
YICNetでも日本小児科学会コメントを踏まえ、医師より「全身状態が悪くなければ登校(園)はかまわないということでしょう」との事です。
だからこそ、各自予防の徹底をお願いします。
YICNet 事務局一同