国立感染症研究所によれば、伝染性紅斑(りんご病)の1医療機関あたりの患者数は、前年同時期比で2.7倍、特に首都圏で流行しており、東京都では調査開始以来、初めて警報が出ています。
東京都:6月15日から6月21日(第25週)の1週間における伝染性紅斑の患者報告では、保健所別の患者報告数が警報レベルにあるのは、31保健所中8保健所で、管内人口の合計東京都全体の33.3%(30%超で警報レベル)に達し、警報が発令されました。
都内264か所の小児科定点医療機関からの報告では、その患者の約71%が6歳以下の小児との事です。
伝染性紅斑は、ヘルパンギーナや手足口病、咽頭結膜熱(=夏風邪)と同様、毎年初夏から秋にかけて流行する夏型感染症の代表的な疾患です。
これらはすべて飛沫感染・接触感染ですが、当ブログでも記載がありますが典型的症状が出た時には、多くの人に移している可能性があります。
夏風邪の原因であるエンテロウイルスやアデノウイルスなどは高温多湿の環境を好み、夏に活動的になります。夏風邪を軽い風邪と考えがちですが、症状が長引きやすいので、油断できません。きちんと病院受診をお勧めします。
もちろん大人も夏風邪に罹りますし、知らない間に感染源になっているかも?
予防のために・・・
夏風邪は、接触・経口感染が多くみられます。家族に患者さんがいる場合は、家庭内での手洗いやうがいを心がけ、湿って汚れたタオルには夏風邪のウイルスが繁殖しやすいので使いまわしはなるべくお控えください。
北海道でもエアコンが家庭にも結構普及してきました。体の冷えすぎによるストレスから免疫力が下がってくる可能性もありますのでご注意です。
ウイルス感染に効くお薬はありません。
一番は免疫力をアップ、良く寝て、よく食べることですかね。
個人的にお勧めは、15分程度のお昼寝、食事では、免疫力を高め発汗作用のあるショウガやニンニクを使った料理や、免疫活性化成分を多く含むチーズやヨーグルトなどの動物性たんぱく質を摂ることです。
【補足】
※手足口病においても、関西地区全府県および全国2府18県で警報が発令されています。
※A群幼連菌も過去5年間に比べて著しい増加傾向にあります。
もうすぐ『夏休み』ですが、家族みんなで楽しくお出かけできるように家庭での感染対策が大切です。
お出かけ先でもこまめな手洗いとうがいなどで夏風邪対策しましょう。
今金町国保病院 臨床検査技師 山田光雄
ブログ担当 崎本より
【補足の補足です】
ここ数日、当地域で『インフルエンザB型』がぽつりぽつりと出ています。
可能性としては低いですが再流行を視野に予防や対策に努めていただきますようお願い致します。