八雲町感染対策ネットワークにおける具体的活動について説明します
1.グループウェアを使用したリアルタイムな感染情報発信とその共有化や施設間における情報交換。
八雲町の
情報政策室スタッフによる全面協力のもとに完成したグループウェアを使用し、八雲総合病院や今金国保病院でどのような感染症の患者が受診傾向にあるのか(流行しているのか)、または参加施設の自主的投稿による感染症流行状況等がリアルタイムで把握できたり、各施設からの感染対策に関する質問に対して、病院スタッフ(医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師等)が回答したりと各施設同士の情報交流の場として利用されています。
なお、このグループウエアは、参加施設のみがエントリーできる閉鎖的環境で行っており、一般の方には閲覧できませんのでご了承願います。
2.病院スタッフによる出前の衛生環境チェック
各施設からの要望に対し、病院スタッフ(看護師)が施設へ出向いて、手洗い場などの衛生環境をチェックした上で、施設ごとの環境に合わせた感染対策をその場でアドバイスします。
3.病院スタッフによる出前講習会の実施
衛生環境のチェックが終了した施設は、希望により、衛生的手洗い方法を看護師が講義形式でプレゼンテーションし、場合によっては実際に手洗い場で技術指導します。
また、吐物処理講習は、擬似吐物を使用ながら、それを床に落として実際にどこまで飛ぶのかシミュレーションし、それをキレイに清掃する方法を教えます。
4.ATP(アデノシン3リン酸)ふきとり検査の出前チェック
ATPは、細菌を含む微生物や食物残渣に含まれている成分で、これが手のひらに多数存在している場合には、汚れが多いという指標になります。
ATP簡易測定機器を使用し、手洗い前と後の数値を示し、仮に数値が下がった場合には手洗いによる効果が出たということになり、前後で数値に変化が見られなければ手洗いの効果が薄いということになります。このように、ATPふきとり検査を行うことで、手洗いの重要性を再認識していただくような活動も行っています。これは臨床検査技師が担当しています。
5.キッズセミナーの開催
幼稚園児を対象に、当方で作成したオリジナル紙芝居で、園児たちに手洗いの重要性を啓蒙します。また、幼児向けの手洗いDVDを使用しながら衛生的手洗いの指導も行います。これは看護師が行っています。
ブログタイトル横の写真がそうです。
上記が現在進行中の主な活動です。
他に、こんなのがあればいいなぁ…という方はコメント下さいね。
YICNet 佐藤伸一