最低気温が0℃を上回りちょっとは春近し・・・
卒園・卒業シーズンですね!
関係者の皆さんの心配は、冬の感染症で欠席者がいないことを願う!ですね!
YICNetの管轄する地域でも、少なくはなりましたが相変わらずインフルエンザA型とB型がちらほら。
そんな中、加盟施設の情報共有場所であるグループウェアでは、冬の胃腸炎代表の『ノロウイルス』『ロタウイルス』が散見されて来ました。
ところがその中に、皆さんの間で周知されているウイルスの名前が・・・(ちらほらですが)
夏と言えば『アデノウイルス』
夏かぜと言えば『アデノウイルス』
プールと言えば『アデノウイルス』
そう!『アデノウイルス』・・・
夏の代名詞となっているアデノウイルスですが、そうではないんです。こやつは一年中います。
実は、乾燥したこの時期、特に感染力があります
アデノウイルスは様々な症状を起こすウイルスで、50くらいの種類があります。
多くのアデノウイルスは、潜伏期は5~7日で、感染経路は便、飛沫、直接接触です。免疫がつきにくく、何回もかかる可能性があります。
この時期は特にインフルエンザ、ノロウイルス、ロタウイルスの流行時期ですので、
インフルエンザ様症状をひきおこすアデノウイルス。
ノロ、ロタと同様に胃腸炎をひきおこすアデノウイルス(乳幼児期に多く、腹痛、嘔吐、下痢を伴います。多くが微熱ですが発熱も。灰白色便の報告も!)
の感染で、間違えられやすいのです。
インフルエンザ、ノロウイルス、ロタウイルス以外の新たな刺客が『アデノウイルス』
と、頭の片隅にお願いします!
ところでこのアデノウイルス。
当然予防は、手指衛生!
アルコール消毒剤への抵抗性は、効果の高いインフルエンザと効果の低いノロ・ロタウイルスの中間位で、アルコール消毒剤のみの手指消毒はお勧めしません。
なので、石けんと流水による十分な手洗いによってウイルス量を減らし、アルコール擦式手指消毒剤の追加使用で効果が期待できます。
次亜塩素酸消毒は、バリッと有効です。(これで手は洗わないで下さいね)
楽しい思い出の日を全員で迎えられますように!
YICNet 今金国保病院検査技師 山田