崎本です。
くすりの表現方法に『抗生物質』とか『抗菌薬』とかありますよね。
実際私もくすりの説明をするとき、「バイキンをやっつけるくすりで抗菌薬といいます。」とか、「抗生物質ですよ」と、説明しています。
『抗菌薬』では、まだまだみなさんに浸透していないのが現状で、「バイキンをやっつけるくすり」という説明が加わります。
それに対して、『抗生物質』は、「抗生物質ですよ」でほぼみなさんに理解して頂けます。
それだけ、昔から使われているのでしょう。
『抗生物質』というのは、カビなどの微生物がつくり出した化学物質です。
現在は、ヒトが合成した(造り出した)細菌などに対抗するための化学物質が多く使われています。
ヒトが合成した化学物質は『抗生物質』と定義されません。
なので、現在では抗生物質やヒトが合成した化学物質を全て含めて、『抗菌薬』と表現されているんですよ。
何れ「抗菌薬ですよ」で伝わる日が来るでしょうね。
ではまた。おだいじに。
YICNet 感染制御認定薬剤師 崎本