感染あるある「うつしあいこ」
カテゴリー:つぶやき&うんちく 2014年3月12日
隣の○○ちゃん、みずぼうそうに罹ったらしいわよ・・・。
おたふくやみずぼうそうは、予防接種だとお金がかかるし・・・。
実際にうつった方が免疫力も一生分・・・?
大人になってからかかると症状が重くて危険だわ・・・。
小・中学校でかかって授業を休んでほしくない・・・。
うちの子と一緒に遊ばせて移して貰ってうつしてもらおう!・・・。
うつしてくれてありがとう・・・。
私も小さい頃もらったからね・・・。


だからこどものうちにうつってしまえ!

で、良いのでしょうか?
みなさんどう思われますか?


~ワクチン接種した場合~

みずぼうそうワクチン(生ワクチン・任意接種)
八雲総合病院では、1回7,000円(2回接種推奨:一歳より1回目 3ヶ月後2回目)
副反応は、ほとんどなし。
まれに自然感染あるが、症状は軽く、みずぼうそうの痕も残りにくい。

おたふくかぜワクチン(生ワクチン・任意接種)
八雲総合病院では、1回5,400円(2回接種推奨:一歳より1回目 2~4年後2回目)
副反応は、まれに2~3週後の熱発や、耳下腺の腫れがあるが治まる。数千人に1人の割合で無菌性髄膜炎がおこるがかるい。脳炎の報告もあるがかるい。

いづれも任意接種であるため、ハードルは高いが保障あり。

~自然感染(うつしあいこも含む)した場合~

みずぼうそうに罹った場合
小児期ではふつうは軽症例が多いが、大人の発症例では重症化することもある。
妊娠中の方にかかると赤ちゃんへの先天性奇形、流産、早産の恐れがある。
子供の頃に罹り、治ってもそのウイルスは神経節に消えずに潜んでいて、加齢・過労・ストレス・病気などで抵抗力が落ちて免疫が落ちた時に、潜んでいた水疱瘡ウイルスが目覚め、帯状疱疹や角膜ヘルペス、顔面神経マヒ、ヘルペス性脳炎、髄膜炎などを発症させるおそれがある。
これらを治療する薬の値段はバカ高い。

おたふくかぜに罹った場合
100人に1~2人の割合で無菌性髄膜炎がおこる。
1,000人に1人の割合で重度の難聴(年間約700人)を発症するとの報告がある。
脳炎が毎年約30人に起こっていて、障害が残ったり死亡したりすることもある。
成人での罹患では精巣炎・精巣上体炎(睾丸炎)・卵巣炎の危険性もあり、妊娠初期では流産の危険性が高まる。

いづれも保障はない。保険会社と契約を。


みなさんはどちらを選択しますか?


やむなく自然に感染したことはしょうがないとしても、安易な考えでの『うつしあいこ』は言語道断!
と思いませんか?
子どもたち、周りにいる感染弱者に様々なリスクを背負わせる可能性もあることを考えて頂ければと思います。
予防接種の費用や効果、副反応などの問題もありますが、感染のリスクや、感染拡大の阻止を考えると、やはりきちんと予防接種を受けるべきだと思います!
 
YIC­Net 検査 山田



インフルエンザも下火?
もう少し?
最後までみんなで対策がんばりましょう!
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