The New England Journal of Medicine誌電子版に掲載
H7N9鳥インフルエンザについて、主に疫学的特徴をまとめた論文
これについてまとめました。
インフルエンザH7N9の感染は、その殆どが重症の肺炎を呈していて、軽症の事例は極めて少ない。
ウイルスの人から人への感染は、極めて起こり難いが、同一家族で3名の患者さん、2名の患者さんが連続して発症といった関連した事例があるので、人から人への感染が、現時点では完全に否定は出来ない。
想定されることは、症状として、小児では軽症、重症化することは極めて少ないのに対して、成人、特に65歳以上の高齢者では、重症の肺炎や多臓器不全をおこす可能性が極めて高い。
臨床経過としては、症状出現時から平均で1日後には、医療機関を受診。このことから、初期から重症感が強いことが示唆され、4日後くらいには、呼吸困難などが出現して、入院。
7日後には集中治療室に入り、11日後には亡くなるということ。
タミフルなどの抗ウイルス剤の使用は、症状発症後数日以降に行なわれているのが現状なので、その効果の有無は現時点では不明。
動物との接触や中国からの帰国や渡航後に、急性の呼吸器症状が出現した場合には、速やかに迅速診断は施行してください。
修正、加筆はコメントでお願いします。
関連論文最近多いな・・・
とりあえずこの論文を私なりに要約した中間報告でした。
最悪もしも、人から人への感染が証明され、日本上陸となった場合は?
感染対策はこれまでのインフルエンザと同様。
手洗い、うがい、マスク、咳エチケット等です。
そりでは
YICNet 崎本