八雲総合病院の 水痘発症患者の推移を示したグラフです。
今週に入って、落ち着いているように感じますが、断定は出来ず、今後の推移を見守りたいところです。
水痘とは、水疱瘡(みずぼうそう)のことです。
非常に強い感染力を持ちますので、幼稚園、保育園などで流行すると、一気に集団感染の状態になることもあります。
診断は、ほぼ、初診時の患者さんの症状から診断されるそうです(当院小児科医によれば)。さすが、経験と眼力?の、なせる業ですね。検査技師の出番はありません。時として、ウイルス抗体の有無や、抗体価の上昇率を測定することがありますが、大規模な病院施設以外では、外注検査の為、結果報告までに時間がかかり、臨床サイドの期待に応えることが出来ません(残念!!)
話は元に戻りますが、こんな状況なので7月26日付の八雲保健所のサイトで水痘に関する警報が発令された旨、告示がありました。
(ちなみに北海道感染症情報センターの保健所区域別情報の八雲保健所管内の報告ではいまだ『注目すべき感染症はありません』となっていますが…)
幸いにも学校などが夏休みに入り、子供たちが狭いところで密集する状況は少なくなると思いますが、油断は禁物!水痘は感染してから症状が出るまで結構長い時間がかかりますから、一度下火になったようでも、いつ患者が増えるかわかりません。お子さんや体の弱い方の体に水膨れがでていないかどうか、よ~く観察してあげてください。
感染症は、迅速な対応によって、感染拡大を防ぐことが可能になります。
北渡島、檜山管内の皆さん
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YICNet 山田