水痘(みずぼうそう)は水痘帯状疱疹ウイルスの「飛沫感染」「接触感染」によって起こります。
広範囲になると、「空気感染」のおそれもあります。
感染力は強く、乳児~幼児期(9歳以下)の子供が罹りやすい病気です。
一度罹ると免疫ができ、その後は罹りづらいとされていますが・・・
実は、神経節に潜伏感染していて、その
免疫力が下がるようなこと(因子)があると、再活性化して帯状疱疹などを引き起こしたり、人によって重症化します。
一般的に、生涯に15~30%の人が帯状疱疹を経験します。
そんな時は、ともかく早めの受診を勧めます。
免疫力が低い人(健康な人でも)にとっての水痘(みずぼうそう)は、近くにいて欲しくないものの一つです。
肺炎、脳炎、などなど・・・・非常にひどいことになります。
罹ってしまった方は、そんな人が周りに居る可能性があると言うことも忘れないでうつさない対策をして欲しいです。
では、周りの人に移しやすい(移りやすい)時期は?
『発疹の出る1~2日前から、すべての発疹がかさぶたになるまで』とされています。
ちなみに潜伏期間は2~3週間で、感染して症状が出るまで2週間と言われています。
症状(水痘の一生)です(あくまでも一例です)
37~38度くらいの熱と一緒に、虫さされのような発疹ができます。
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小豆くらいの水疱(みずぶくれ)になって痒くなります。
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みずぶくれが膿んできて、2~3日でしぼんできます。
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かさぶたになって一週間くらいで治ります。
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(最後の発疹がこうなればココらで登園可)
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数ヶ月で痕(かさぶたのあと)は消えて行きます。
治療は、抗ウイルス薬、かゆみ止めの軟膏、化膿時二次感染予防のための抗菌薬、などがありますが、主治医とよ~く相談下さい。
家庭で出来る!水痘とのおつきあいポイントです。
痕が残らないように、感染予防のために『掻きむしり対策』を行ってください。
室温は低めに、衣服はさらっとしたものへ、爪を短く切って、手洗いで手を清潔にしよう!
口の中に発疹ができることもあります。そんな時は『食欲アップ対策』を行ってください。
熱くなく、うす味で、あまりかまずに食べられるものを食べよう!
出来るだけ『身体を清潔に保つ対策』を行って下さい。
熱がなく、発疹があまりひどくなければ、シャワー0K! 入浴は、水疱がかさぶたになるまで控えよう!
かさぶたになりにくいお尻や外陰部だけはシャワーで洗い流し、きれいにしよう!
下着やパジャマはこまめに着替え、シーツや枕カバーも取り替えよう。
ともかく、
うつらない、うつさない対策を!お願いします。
YICNet 崎本