夏に流行る感染症 シリーズ『水いぼ』
カテゴリー:お役立ち~その他の感染症~ 2012年7月17日
吉田です。今回は『水いぼ』です

水いぼは正式名称『伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)』といい、ウイルスによって伝搬する病気です。

ここでいう伝搬とは自分の体にいろいろなところに水いぼができる、あるいはほかの人にうつってしまうということですが、結構、経験しているお子さんがいるのではないでしょうか?

教科書的に言えば、水いぼは幼少期に好発し、半球状に隆起し、光沢を帯び、中心に窪みをもつ粟粒大~米粒大(2­5mm)のいぼが、主に体幹、四肢にできる病気です。
平たく言えばくりっと盛り上がったぴかぴか光った感じの数mmの大きさのいぼのことです。

 ~水いぼ~
水いぼ.jpg水いぼ1.jpg

いわゆる普通の発疹とはちょっと違いますね。

病気のはじめのうちはあまりはっきりした感じではなく、一見、水痘?などと見間違えそうになります。
では水痘との違いは?水痘は発疹の周囲が赤くなるのに対し、水いぼではあまり赤くなりません。

 ~水痘(みずぼうそう)~
水痘.jpg


さて、では水いぼ治療に関してですが、いろいろな人がいろいろなことを言っています。

「水いぼはむしりとってしまったほうがいい」とか
「ほっといてもいい」などなど。

体全体に対する影響はまずないのでこんな方針もあるのでしょう。

水いぼは6~12か月で治るといわれています(中には4年もかかることもあるそうですが・・・)結構長いですね。
どう治療するかはご両親の考え方、また主治医の考え方もありますでしょうし、よくお話し合いをおこなってください。

さて、水いぼはやはり夏に多いといわれます。

夏といえばプールですよね。人にうつす可能性がある水いぼの子をプールに行かせてもいいのか?

水いぼのウイルスはプールの水からはどうも感染しないようです。
ではどこから?人と人との接触、あるいはタオルなどを介してといった具合のようです。
プールのビート板からという話もあるとのことです。
皮膚科学会などでは水いぼというだけでプールはダメ!ということはないですよと言っています。

ただめっちゃたくさん出ている子はとなると話は違うでしょうね。
体表面で他人と接触しやすい部位にたくさん出ている子などはある程度の治療は必要かもしれません。

あとプールを出た後はきちんとシャワーで洗い流すこともいいんじゃないですかね?

大したことはないが、ないに越したことがない水いぼ・・・予防をがんばりましょう。
 
YIC­Net 小児科 吉田




ども!
たまに吉田医師の記事の周りをウロチョロしている、実は”薬の嫌いな”薬剤師 崎本です。
先生もおっしゃっているとおり、水いぼの治療はいろいろあるので、主治医とよ~く話し合って下さい。
その中で薬による治療方法もいろいろ(魚の目用の薬、イソジン、イボコロリなどなど)あります。
が!
これらを使う、使わないは別として、夏と言えば『麦茶』!

麦茶は麦茶でも『ハト麦茶』!

イボの治りをよくし、肌をきれいにする作用があるんですよ


漢方薬に『ヨクイニンエキス』ってのがあります。
これはハト麦の皮を除いた種の部分で、
肌荒れ、イボに出される漢方薬の一つなんです。

てことで、
漢方薬にもなっている『ハト麦』そのお茶
どうですか?
夏と言へば麦茶だし!お試しあれ

ご注意とおことわり
・麦にアレルギーのある方はご注意ください。
・飲んだら早く治るわけではありません。
 
YIC­Net 薬剤師 崎本
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