臨床研修医師ブログ

方言
カテゴリー:研修医より 2019年3月12日

患者さんと話していると、方言によく出会います。
臨床研修がスタートしてこの1年でいちばん度肝を抜かれたのが、「(お腹が)ニヤニヤ」でした。
初めてカルテ上でこの記載を見つけたときは、「ほう?お腹がまるで笑ってるような...?」と患者さんの話の聞き間違いかな程度に考えていましたが、実際には腹部違和感(私なりの理解)を指す言葉だそうです。
あと、日常会話では、「ありがとう」「どういたしまして」の「どういたしまして」が「なんも(です)」と。

逆に、私は関西出身なので普段は関西のイントネーションで話すのですが、しばしば患者さんから「は?」という反応をされます。そんなときは伝わってないんやなと思って、なるべくこの辺っぽい感じで話してみます。
その地域では、地域外の人がなまっています。
初めての熊本で乗るべきバスがわからず、バス乗り場でおばちゃんに尋ねたときに、「あら、あなた随分なまってるわね」と言われ、「いやいや、おばちゃん、あんたの方がなまってるで」と心の中で呟いたことを思い出します。

ちなみに熊本では、「あとぜき」という便利な方言があります。
意味は、「(開けた扉をそのままにしておかないで)閉めなさい」ということです(再び私なりの理解)。

今月いっぱいで、2年目研修医の二階堂先生が卒業され、1年目研修医の石堂先生が大学病院に戻られます。ベタベタせず、しかしお互い無関心でもなく、少人数で連帯感のあった研修医室でした。寂しくなります。

(大中)

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