2月15日、16日と沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開かれた日本病院総合診療医学会学術総会に参加してきました。OISTは那覇からバスで1時間強かかる恩納村にありますので、当日は朝7時那覇のホテル前出発でした。さすが沖縄、2月でもTシャツ一枚で過ごせそうな暖かさ(もちろん、学会なのでTシャツでは行きませんでしたが)。会場に到着してみると、そのキャンパスの立派さに度肝を抜かれました。
(なんと2月なのに朝顔が咲いている・・・)
総診学会ですので、様々な分野のセミナーやシンポジウム、一般演題からポスターセッションまであり、かなり盛り上がっておりました。そして今回は感染症コンサルタントとして超有名な青木眞先生のセミナーがあるということで、感染症中心に勉強してきました。3年目の医師が症例提示を行い、それについて青木先生がコメントを入れて行く形式でセミナーがすすみ、最後に意外な結果で終了する、というかなり考えさせられる講演でした。このほか、敗血症に対する最新の輸液戦略などの紹介もあり、実際の診療現場ですぐに活用できるものも多かったように思います。また、今回初めて知ったのが「診療看護師」という資格です。看護師として5年以上勤務した人がさらに2年間大学院で勉強し、試験に合格すれば、厚労省が認めた38の特定行為を医師に代わって実施できるというもの。実際の日常業務の紹介などがあり、皆さんかなり頑張っているな、という印象を受けました。
2日目も「呼吸器感染症の臨床診断」などの興味深いセミナーに参加した後、総診学会お約束の「初期研修医によるドクターG選手権」も執り行われました。今回は開催地が沖縄ということで、沖縄県立中央病院から1チーム沖縄徳州会から1チームの、2チーム対抗で開始されました。症例は起床時からの意識レベル低下ということで、心原性脳梗塞としてどのように対応するのかがクイズ形式で行われ、最近話題のtPAと血栓回収をどのタイミングで行うべきかの知識が試されていて、1年目の初期研修医でもよく知っているな?と感心した次第であります。これら以外にもポスターや講演を聴いているうちに夕方となり、会場を後にしました。
学会も終わり、翌日は日曜でもあったため一人寂しくレンタカーを借りて沖縄観光、というより珍スポ取材をしてきました。だちょう牧場、宜野座村立博物館、安保の丘、占いカフェLOFTなどいろいろ廻ってきましたので、そのうちニカ家のページにて報告させていただきます。その夜は、旭川医大同期の友人が県立南部病院で研修医をやっているので、彼と国際通りの首里天楼(すいてんろう)で沖縄料理と泡盛を満喫してきました。翌日は朝一番のスカイマークで那覇空港を出発。八雲宿舎には午後6時前に到着。やっぱ沖縄は遠い!
(二階堂)