臨床研修医師ブログ

正月の一冊
カテゴリー:研修医より 2019年1月8日

皆様、新年あけましておめでとうございます。二階堂、二回目のブログ更新です。今年もよろしくお願いいたします。

さて、平成最後の31年、西暦2019年もスタートしました。皆さんはお正月はどのように過ごされましたでしょうか。私は元旦に七飯の実家に日帰りで帰ったくらいで大きなイベントはありませんでした。元旦午前の国道5号線はほとんど車通りがなく、恐れていた渋滞もなく1時間ちょっとで七飯に到着しました。5月の連休などは大沼周辺で大渋滞するので、かなり気合いをいれて八雲を出発した割には拍子抜けな感じ。七飯では妹家族と初詣をして、お雑煮をいただき夕方には八雲にもどり、平和なお正月をすごしました。

正月TV番組は通常のニュースすら満足に放送されない状態なので、以前から読もうと思っては「積ん読」状態になっていた「捏造の科学者」という本を読んでみました。そう、あの小保方さん事件を取材した毎日新聞社の記者が、STAP細胞事件についてまとめた本ですね。前職でバイオテクノロジー系の研究開発を生業としていた関係で、とても興味がありました。2014年、小保方さんは割烹着姿でテレビに登場し華々しいマスコミ報道の後、一転して捏造疑惑の渦中に投げ込まれました。その後、どのようにNature誌への投稿論文の検証がなされ、捏造疑惑の解明が行われたのかが丁寧に記述されています。

さすがに科学環境部の記者らしく理路整然と取材を進めているようにも読めますが、記載の端々に「NHKに先を越された」や、他新聞社の動向を気にする様子が描かれている点がとても気になりました。やはりマスコミは真実を伝えるよりも、どれだけ一般大衆にうけるのかが大事なのか、とも思ったりして少し残念でしたね。さらに、最後まで読み進めても、結局STAP細胞はあったのか?なかったのか?あれは捏造だったのか、そうでなかったのか、の記述はありません。なんだか消化不良に陥った正月の読書でした。こうなると、小保方さんが書いた「あの日」も読んでみないと不公平ですので、機会をみつけてトライしてみます。

と、臨床研修とは全く関係の無い話題を書いてしまいましたが、今週末は研修医も含めてスノーモービルを楽しもう会が予定されております。昨年も現副町長のお誘いで開催された企画で、とても楽しかった!たぶん、次回は大中先生がブログ担当なので、しっかりレポートしてくれると思います。

(二階堂)

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