理学療法士の小岩です。
1月14~15日に札幌で行われた「災害時の支援コーディネート研修会」に参加して来ました。
東日本大震災では津波による災害死のほか、生活不活発病に起因する災害関連死も多く発生したのをご存じでしょうか?
避難所生活で服薬が出来ない或いは必要な援助が受けられないために体調が悪くなったり、ショックにより寝込んでしまい生活不活発病に陥っていくのは想像に難くありません。
災害リハビリテーションとは、二次的に発生する生活不活発病の予防・健康維持のための支援・避難所の生活環境の整備を行うことにより被災者支援の質を上げ、早期の生活自立と社会復帰を促すことを目標としています。
北海道における大規模災害時に必要な医療を支援できる体制づくりの強化のために「災害拠点病院」の整備があります。道内に34ある「地域災害拠点病院」に八雲総合病院も指定されています。
講習の中で「有事は平時の鏡」という言葉があり、行政・多職種との協働の機会を多く持ち、顔の見える関係を築くことの重要さが強調されていました。
災害拠点病院のリハビリテーションスタッフとしてどうあるべきか、考えさせられた研修会でした。