皆さん、こんにちは。最近は昼間が蒸し暑く、夜は肌寒く感じます。気温の差に注意し、体調管理をしっかりしていきましょう。
さて先日、熊石地区の集いの場に体力測定と講話に行ってきました。今回は畳岩地区の集いの場にお邪魔させていただき、参加者の皆さんと関わることができたので紹介します。
今回の体力測定・講話は、去年と比較してどのぐらい自分の身体に変化があるかを知っていただくこと、そして、講話を通して「健康意識」をさらに高めていただくことを目的としました。
今年も暑さが厳しく、参加者は少ないのではと心配していましたが、去年と同様10名程度の方が参加してくださいました。畳岩地区の集いの場は比較的元気な方が多く、普段は皆さんで集まり運動や食事、時には旅行に行ったりなど積極的に活動しているそうです。
では、実際の体力測定・講話の内容について簡単に紹介します。
体力測定については全部で4種類実施しました。
①握力 ②5回立ち上がり ③TUG ④片足立ち です。
特に大変そうに感じた項目は④番の片足立ちでした。普段の生活の中ではあまり行わない動作に思われがちですが、階段を上るとき・段差を超えるとき・立って靴下やズボンを履くときなど、意外と片足立ちになっていることが多いんです。
皆さんは年齢とともにバランス能力が低下し、以前のように「階段の上り下りをしなくなった、立って靴下やズボンを履かなくなった」といったことはないでしょうか?
参加されていた方々は「気が付けばしなくなったかも・・・」と共感している方が多いようでした。
講話については、主にフレイルへの注意喚起と体力測定の結果についてお話させていただきました。
フレイルとは、健康な状態と要介護状態との間に位置付けられます。簡単にいうと、これ以上悪化すると他の人の手を借りないと生活できなくなる一歩手前という状態です。
今回の講話では、そうならないための普段の過ごし方や日頃からどのようなことに意識して生活していけば良いかについてお話しました。
また、体力測定の結果については、去年の自分の数値との比較の他に、どのような能力が不足しているのかを知る機会になればと、全国の同年代の方の数値を提示しました。皆さんの健康に対する意識付けになったのではないかと思います。
今回の体力測定・講話を通して、熊石地区の住民の皆様と関わることができました。
来年もまた実施すると思いますので、皆さんにはぜひ今年より少しでも健康になっていてほしいですね。
※体力測定補足説明
・「握力」:握力は手の握る力を知ることができるほかに、全身の筋力を表す指標の一つ。
・「5回立ち上がり」:椅子から膝をしっかり伸ばして立つことを5回繰り返していただく。日頃から立ち座りは何度も行う動作で、特に太ももの力が弱っていないかを知ることができる。
・「TUG」:椅子から立ち上がり3m先のコーンを一周して椅子まで戻ってくる時間を測る。歩行スピードや歩行時のつまずきやすさなどを知ることができる。
・「片足立ち」:バランス能力がどの程度あるのか知ることができる。日常生活では「階段を上る・段差を超える・立って靴下を履く」などがあり、身体のバランスを崩しやすい動作であるため、転倒予防の一つの指標となる。