リハビリテーション室ブログ

皆さんの運動時の熱中症対策は適切ですか!?
カテゴリー:スポーツリハ通信 2024年9月5日

 皆さん、こんにちは。最近は朝晩少しずつ涼しくなってきましたが、まだ日中は暑く、屋内外で運動をしている方は沢山汗を流していることでしょう。

 さて、皆さんの熱中症対策は適切でしょうか?今回は熱中症にならないための運動時の水分補給のポイントと、熱中症になった際の対処についてお話します。

 

 〇熱中症の症状とは

 「手足がつる」「立ちくらみ・めまい」「吐き気」「汗が止まらない。逆に汗がでない」等の症状があれば、熱中症の可能性があるため注意が必要です。また、「何となく体調が悪い」「すぐに疲れる」といった症状がみられることもあります。日頃から自分自身の体調を気にかけることが熱中症対策になります。

 

 〇運動時の水分補給のタイミング

 水分補給は休憩のタイミングのみではなく、運動中にも給水をすることが大切です。暑い場所では、自分が思っている以上に脱水症状が進行していることがあります。こまめに休憩を取り、その都度、水分を補給しましょう。のどの渇きに関係なく、定期的に水分を補給する習慣をつけましょう。(基本は)具体的にはスポーツ飲料、経口補水液を30分ごとにコップ1杯程度(200ml)飲むように心掛けましょう。

 

 〇水分補給の注意点

 特に大量に汗をかいた後、体内では水分だけではなく塩分も一緒に消失してしまいます。その状態で水分だけ補給すると、のどの渇きは消失しますが、自覚症状がないまま体内の塩分割合が低下して、熱中症になることがあります。

そのため、水分だけ補給するのではなく、塩分を同時に補給することが大切です。

※水分を摂らずに塩分補給タブレットのみ摂る方もいますが、それでは効果がありません。

 

 〇飲料水の選び方

 スポーツ飲料や経口補水液の塩分量については製品によって成分量が異なります。そのため、栄養成分表示を確認して選ぶようにしましょう。

※食塩相当量:100㎎当たり「0.1~0.2g」のものを選ぶようにしましょう。

 

 〇もし、熱中症になってしまったら?対処方法について

(1)スポーツ活動を中止し、涼しい場所(できれば空調が効いた部屋)に移動し、水分を摂取させ足を高くして寝かせましょう。

(2)以下の症状の場合は救急車を要請しましょう

呼びかけに対する反応が悪い、自力で水分摂取ができない、時間経過とともに症状が悪くなるなどの徴候があれば、救急車を要請し病院へ搬送しましょう。

(3)救急車到着まで周囲の人が協力し、以下の方法で体の冷却に努めましょう。

冷水で体表面を濡らし、うちわやタオルなどで送気します。体表面の水分が蒸発したら、また冷水で濡らし送気します。これを繰り返します。また、アイスバッグや氷のう等で首や太ももの付け根、脇の下を冷却しましょう。

(働く人の今すぐ使える熱中症ガイド/厚生労働省)

 

 まずは、自分自身の熱中症対策に努めましょう。また、周りの方で熱中症が疑われる方がいましたら、上記のような対応を思い出してみてください。

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