こんにちは、精神科作業療法係です。
「精神科の作業療法って一体何をするんだろう?」とご存じない方も多いのではないでしょうか。精神科の作業療法では、生活・趣味・遊び・仕事など様々な要素を取り入れたプログラムの中で、心と体のリハビリを行います。その中で「もの作り」を通してリハビリを行うプログラムもあります。
皆さんは、もの作りは好きですか?「手先が不器用だから苦手!」という方も「熱中できるし、達成感があって好き。」という方も十人十色かと思います。私の場合は、もの作りをしていると作業に没頭して他の事を考えなくても良くなり、気分転換出来るので、もの作りは好きな活動です。
さて、そんな日々の作業療法の中で、販売希望のある患者様の日ごろの作品を地域の方々に見ていただこうという事で、5月31日に当病院内でバザーを4年ぶりに開催いたしました。
精神科の患者様がバザーに出品するという目標を持ち、「どういう風にしたら売れるかな。」と試行錯誤しながら取り組まれ、この日を迎えました。普段は、入院されている方以外との交流が少なく、閉鎖的な環境ではありますが、自分が一所懸命制作した物が売れていく嬉しさを味わったり、他者との交流を持てる良い機会となりました。販売を担当された方は、いつもと異なる環境にやや緊張されていましたが、終了時には「こんなに沢山の方が買いに来てくれて楽しかった。」と笑顔を見せており、今後も地域の方々とこのような交流の機会を増やしていきたいと感じました。