リハビリテーション室ブログ

『ロコモ』という言葉を耳にしたことはありますか?
カテゴリー:小児リハ 2024年5月2日

 春眠の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。理学療法士の山川です。

 先日、『ロコモ・子どもロコモ』の勉強会を開催しました。皆様の健康寿命の延伸のために必要なテーマであると思いますので、本ブログを通して簡単にお話させていただきたいと思います。

 

 1.『ロコモ』とは!

 ロコモティブシンドロームという言葉の略で運動器症候群ともいいます。

人間が立つ、歩く、作業するといった、広い意味での運動のために必要な身体の仕組み全体を「運動器」といいます。「運動器」は骨・関節・筋肉・神経などで成り立っていますが、これらの組織のどれかの障害(※)によって立ったり歩いたりするための能力が低下した状態を『ロコモ』といいます。この『ロコモ』が進行すると将来介護が必要になるリスクが高くなるといわれています。

 

 ※運動器の障害:脳血管障害(脳卒中)、認知症、高齢による虚弱、骨折・転倒、関節疾患、心疾患などが挙げられます。

 

 〇「ロコモ度テスト」 そのうちの一つを紹介します。

 ☆立ち上がりテスト

 ⇒これができなければ、『ロコモ』の可能性があります。

 

 〇いつまでも元気な足腰でいるための『ロコトレ』(ロコモトレーニング)

 ☆片脚立ち

 ⇒椅子や机につかまり、姿勢をまっすぐにし、床につかない程度に片脚を上げます。左右を各分間キープしてください。これを日セット行います。

 ☆スクワット

 ⇒両足を肩幅に広げ、膝がつま先より前に出ないようゆっくりと膝を曲げ、ゆっくりと元に戻ります。~回を日セット行います。

                (ロコモONLINE参照 https://locomo-joa.jp)

 

 2.『子どもロコモ』とは!

 近年では、柔軟性やバランス能力が低下した子どもたちが増えており、将来的に『ロコモ』となる可能性が高いといわれています。

 

 

 〇『子どもロコモ』のチェック そのうちの一つを紹介します。

 ☆体前屈

 ⇒足を肩幅に広げて立ち、膝を伸ばしたまま指が楽に床につくことができなければ『子どもロコモ』の可能性があります。

気になる方は「子どもロコモ チェック」をインターネット検索してみてください。

 

 『ロコモ』『子どもロコモ』を防ぎ健康寿命を延ばすためには、若い頃から適度に運動する習慣をつけ、先に述べた「運動器」を大切に使い続けることが大切です。

 普段運動をあまりしていない方がいましたら、簡単なトレーニングから始めてみませんか?

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