リハビリテーション室ブログ

福祉用具・介護ロボット展示研修会
カテゴリー:お役立ち情報 2024年1月31日

 皆様、こんにちは。令和5年12月13日に函館アリーナで第2回介護ロボット展示研修会が開催され、当院リハビリテーション室スタッフ4名で参加してきました。簡単ではありますが、報告させていただきます。

 

 介護ロボットとは、介護が必要な方の自立支援や介護者の負担軽減を助けるロボットのことです。厚生労働省の「介護ロボットの開発・普及の促進のページ」によると、情報を感知、判断し、動作するという3つの要素技術を持つ、機械システムをロボットの定義としています。

 

 介護者の人手不足が深刻化する中でロボットが注目されていますが、メリットだけではなくデメリットもあります。

 

メリット

  • 介護者の負担軽減につながる

 

立ち上がりをサポートし介護者の負担軽減になるベッド

  • 介護される側の心理的負担軽減につながる(介護してもらうことに対する申し訳ない、恥ずかしいなどの気持ちの軽減となる。)

安寿ポータブルトイレ 

 

  • 介護現場の業務効率化につながる
  • 要介護者の状態が心身ともに改善する

抱くたびに心癒されるセラピー人形 

  • 要介護者が安心して眠れる(常に見守らなくてもよくなり、負担が減る)

 

デメリット

  • 導入コストがかかる

→介護ロボットの普及率が低いことから生産量が少なく、単価が高くなっている。介護ロボットの購入費やレンタル費だけでなく、維持費もかかる。

  • 設置スペースの確保が必要である

→介護ロボットは、小型から大型の物まであるが、移乗などを支援するロボットは大型のものが多く、設置スペースを確保する必要がある。

  • 操作方法を覚える必要がある

 

 介護者も介護される方も身体への負担が軽減する反面、多少のデメリットもあるのが現状です。

 今後、介護ロボットの普及率が高まり、大量生産されるようになれば、需要は高まってくると予想しています。そのため、今のうちに種類や適用などの知識を身につけておき、在宅復帰に向けた話し合いやご自宅への訪問の場面ですぐに提案できるようにしたいです。

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