リハビリテーション室ブログ

第3回ふるさと講演会を開催しました!!
カテゴリー:研修会・勉強会 2024年1月18日

 井平光先生を講師にお迎えする「ふるさと講演会」、3回目は昨年12月27日に開催されました。

 今回のテーマは「臨床家が陥る研究の罠〜罠にはまって罠から出よう〜」。

 

 我々リハビリテーション専門職の仕事は、

①対象者の方に直接関わる「臨床」

②後輩や学生を育成する「教育」

③仕事の効果を明らかにする「研究」

この三つに分けられます。

 

 当リハビリテーション室は、「研究の罠」にはまってすらいない者が大半です。

研究への向き合い方を九つの視点から概説して頂き、更にコンピュータを使った統計処理の入り口を参加者全員で実践してみました。

 

 分かったつもりで全然理解できていない「統計」。難しくて食わず嫌いになっている「統計」。

先生の用意した膨大な量のデータを、無料で入手できるJASPというソフトウェアを使うと、データ同士に差があるのか関係があるのか等々、数回クリックするだけで結果が表示されてしまいました。

余りの簡単さに会場がざわつきました。歯を食いしばって悩まなくても、ゲーム感覚で統計処理できたものですから。

 

出てきた結果の理由をどう考えるのか?

そもそもデータ同士の何を知りたいのか?

どの処理方法が最適なのか?

統計の奥はまだまだ深いのですが、入り口の敷居は驚くほど物凄く一気に下がりました。食わず嫌いとか言っている場合ではなくなりました。

 

 JASPを使った統計処理の他に、個人的に印象に残ったのが「研究を毛嫌いする臨床家への提言」。毛嫌いする程じゃなくても、敬遠している臨床家は多い筈。

それに対する先生の言葉は「臨床を毛嫌いする研究者を見てどう思いますか?」。

 

 改めて、我々リハビリテーション専門職の仕事は、

①対象者の方に直接関わる「臨床」

②後輩や学生を育成する「教育」

③仕事の効果を明らかにする「研究」。

進んで罠にはまるしかありません。

 

 今回も、難しい事も厳しい事も楽しさで包んで、分かり易く優しく伝えて頂きました。

 井平先生、お忙しい中、有難うございましたm(_ _)m。

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