皆さんこんにちは。理学療法士の長谷です。
最近ようやく涼しい日が増えてきて過ごしやすくなりましたね。私は運動不足が目立ってきたので、今年はスポーツの秋をテーマに運動をしたいと思います。
突然ですが、皆さん水分補給していますか?中には「毎日1.0ℓのペットボトル1本分は飲むよう心掛けています」という声も聞きますが、「あまり飲んでいない」という声の方が多く聞かれます。
成人では、呼吸・尿や便・発汗など、活動していない間でも1日に平均1.5~2.5ℓの水分を失っています。また、アスリートや暑い地域に住んでいる人は発汗によりさらに水分の排出量が多くなります。そのため、失った水分量に見合った量を補給する必要があります。
正確には、体重(㎏)に年齢別必要量(㎖)をかけた値の量の水が必要と言われています。
年齢別必要量は下記の通りです。
【年齢別必要量】
30歳未満…40㎖/㎏
30~55歳…35㎖/㎏
56歳以上…30㎖/㎏
例えば、年齢が50歳で体重が70㎏の場合は、
70(㎏)×35(㎖)=2,450(㎖)
といった具合に計算で求めることもできます。
「のどが乾いたら飲む程度」の意識のもと過ごしている方も多いと思いますが、実はのどの渇きは脱水が始まっている証拠です。水分摂取量が不足すると脳梗塞や心筋梗塞の発症の要因の一つとなってしまいます。そのため、渇きを感じてから水を飲むのではなく、渇きを感じる前に水分を摂ることが大事だと言われています。
スポーツの前後や途中、入浴の前後、飲酒中あるいはその後も水分不足になりがちです。また、就寝前後に飲んだり、枕元に水分をおいて就寝したりすることも重要です。
かく言う私も普段は食事(約1.5ℓ相当)+500mℓのペットボトルを飲み切るくらいしか飲んでおらず、必要量には到底満たしていませんでした。
最近はこまめに水分補給をし、患者様にもリハビリの実施前に水分補給を促すよう心掛けています。
暑さも過ぎ、水分補給が疎かになりやすい今こそ!皆さんも「水分補給は早めに!こまめに!」を心掛けましょう。
※腎臓や心臓などの疾患の治療によっては、水分補給量を制限される場合もありますので、その場合は医師の指示に従ってください。
(厚生労働省ホームページ「健康のため水を飲もう」推進運動 参考)