こんにちは、理学療法士の永嶺です。
今回は、スポーツ選手が発症しやすい腰痛の1つである腰椎分離症について紹介します。
腰椎分離症は、小学生から高校生の10代に発症しやすいといわれています。スポーツで腰部に過度なストレスが継続的に加わることで、腰椎の椎弓と呼ばれる部分が分離(疲労骨折)してしまう疾患です。
特に野球、バスケットボール、バレーボール、サッカーなど身体を反ったり、捻ったり、ジャンプする競技に多くみられます。
症状としては、分離している腰椎部分の圧痛、腰を後ろに反った時に痛みがあります。また、分離症が進行してしまうと、下半身の痛みやしびれ・運動障害・感覚障害、排尿・排便障害の症状が現れる場合があります。
そこで、腰椎分離症の予防が重要になってきます。腰椎に過度なストレスが受けやすくなる要因として、体幹・下半身の柔軟性低下や体幹の筋力低下が挙げられます。特に股関節の柔軟性が低下してくると、股関節の代わりに腰椎で無理に反った動作をしてしまい、腰への負担が大きくなるため注意が必要です。
そのため、股関節周りの筋である腸腰筋(足の前側の付け根)、大腿四頭筋(太ももの前)、大殿筋(お尻)、ハムストリングス(太ももの裏)などのストレッチをすることが勧められています。腰椎分離症にならないためにお子さんの股関節周りの柔軟性を維持し、腰痛を予防しましょう!