皆様こんにちは、作業療法士の小岩です。
先日、福祉住環境コーディネーター2級を受験し無事合格いたしました。
受験のきっかけは、旭日小綬章を受賞されました、元日本作業療法士協会会長 寺山久美子先生の叙勲受賞Web講演会でした。
寺山先生は「福祉住環境コーディネーター」という資格を創設したメンバーのおひとりです。
東京商工会議所のホームページでは福祉住環境コーディネーターについて、「高齢者や障がい者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。医療・福祉・建築について体系的で幅広い知識を身につけ、各種の専門職と連携をとりながらクライアントに適切な住宅改修プランを提示します。また、福祉用具や諸施策情報などについてもアドバイスします。」と説明されています。
寺山先生の講演会で、「リハビリテーション専門職の人は少なくとも2級レベルの住環境に関する知見を身につけてほしいと切に願っています」とお話がありました。
「ん?私はその知識を有しているのかな??」と思いました。
上述のホームページでは、2級は「福祉と住環境等の知識を実務に活かすために、幅広く確実な知識を身につけていることを確認します。また、各専門職と連携して具体的な解決策を提案できる能力を求めます。」と説明されています。
テキストは介護、医療、福祉、建築、福祉用具に関する専門の知識が網羅されており、「こりゃあ、大変だ!」と思いましたが、長い臨床で経験値だけに頼っている自分を戒めるために受験にチャレンジしました。
試験はインターネットで90分間でした。試験中は試験官が私のパソコンのデスクトップを共有し、常時Webカメラとマイクをオンにして受験します。カンニング行為は一切できません(笑)。
問題集とは違う問題が多く(当たり前かな)、ちょっと焦りました!結果、100点満点中90点で合格しましたが、全て理解して回答したとは言い難く、自分の記憶の良さと勘の良さに助けられた気がします。
この資格そのものが作業療法士の仕事に大きな変化を与えるものではないですが、冒頭の寺山先生の言葉のとおり、「2級レベルの住環境に関する知見を身に付けた作業療法士」に近づくことが出来ました。
私が「資格を取ること」を利用して学ぶ動機は、好奇心そのものです。「知識と経験は誰にも奪われない」という言葉があります。この度、学んだ知識と私の今までの経験が融合し、「私だけのお宝」ができたことに喜びを感じます。まだまだお宝探しの旅は続きます!