みなさん、こんにちは。作業療法士の池田です。
小学校の運動会も終わり、「今日は八雲天気ですね。」と言う日が増えてきました。6月の八雲は天気が悪い日が多いのです。
回復期リハビリテーション室には、今月中旬まで3名の実習生が学びに来ていました。
私達リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)は、大学や養成校での授業のほかに、病院や施設などで定められた実習期間をクリアしなければ国家試験受験の資格を得ることができません。
思い起こすと約20年前、私も約2か月間の長期実習、毎日課題に追われ眠れずに3㎏痩せた懐かしい記憶があります(現在はそんなことが無いよう、実習生の睡眠時間や体調管理はしっかり行っています)。とにかく毎日が緊張でした。しかし、先生方はもちろん、実習で出会った患者様のことは今でも鮮明に覚えています。学生期間の実習は、自分の作業療法人生の中でも特別な時間でした。
学生は実習に来て初めて患者様と関わることになります。初めは緊張でカチコチですが、患者様の優しさに触れて少しずつ笑顔が出てくると私たちもホッとします。
我々スタッフも実習生の指導をするために、知識や経験はもちろん、分かりやすく相手に合わせて「伝える」ことが求められますが、普段、患者様とのコミュニケーションを大切にしている当院のスタッフはしっかり学生とも向き合っています。
学生もスタッフも患者さんを思う気持ちは同じ。それぞれの考えをディスカッションする時間も大切です。時に学生は私たちが考えもしないアイディアを持ってきてくれます。
指先のつまみ動作の練習。“実習生作”のリハビリアイテム「ぱっくんちょ」だそうです。
目的の運動を引き出しながらもリハビリは楽しく♪学生の工夫があります。そして、学生のアイディアに一生懸命取り組んでくださる患者様には本当に感謝です。まだ試行錯誤は必要ですが、実習生がいることで私達も沢山の学びがあります。
そして、患者様は学生にとって一番の先生だなと感じる瞬間が多々あります。実習生は(身体だけではなく)畑の作り方、苗の植え方、人生における色々なことを聞いて沢山経験させていただいています。(いただき、沢山の学びをいただいています。)
これからも実習生と共に考え、患者様の目標を一緒に達成できるよう私たちも学んでいきたいと思います。