こんにちは、作業療法士の中田です。
1年前に八雲に帰省されたときにリハビリテーション室に講義をしていただいた、理学療法士の井平先生から、昨年12月末に再び私たちのために講義をしていただきました。
毎年の恒例となってほしいという意味を込めて、「ふるさと研修会」と私たちが勝手ながら名付けさせていただきました。
今回のテーマは「地域高齢者に対するフレイル・サルコペニア予防」でした。フレイルやサルコペニアという言葉は聞いたことがある方も多いと思います。私たちリハビリ職が取り組んでいる課題の一つです。高齢化が進む中、「予防」の重要性がいろいろなところで言われるようになりました。
※フレイル:虚弱(きょじゃく)。心身が衰えた状態を言います。
講義の内容は、「高齢者の自立」のために、「社会的役割」が重要であること、身体的フレイル(体重減少、筋力低下、疲労感、歩行速度の低下、身体活動の低下)になると要介護になりやすくなることを様々な報告を交えて説明していただきました。
また、おすすめの介護予防アプリを紹介していただきました。「通いの場」というアプリで厚生労働省も推奨しているものです。画像をみていただくとわかるように、6つの機能がついていて、運動をするとお孫さんのような可愛いキャラクターが成長していくというものです。ご興味のある方は利用してみてください。
※国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 研究所 ホームページから抜粋
改めて感じたことは、やはり人との交流の重要性でした。一人で外出が困難な方でも、助けを借りて通える場所に定期的に行くこと、それを長く続けることで活動量の維持になります。このブログを読んでくださった方々が、外出がおっくうに感じても1週間に1回でも出掛けることが大切なんだなと思って頂ければ幸いです。