理学療法士の小河原です。
私は小学生の頃、オスグット病と云われる脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきてぶつけたり、正座をしたりするとかなりの激痛を生じる病気を経験しました。これは発育期のスポーツ少年(10~15歳)に起こりやすく、跳躍やボールをけるスポーツをし過ぎると発生するという特徴があります。発症から数十年たった後、痛みは軽快していましたが、お風呂で滑り膝をついた時、この出っ張った骨が欠けてしまったという経験をしたこともあります。かなり痛かったことを覚えています。 今でも膝を着くときに違和感が残っています。
さて本題に入りますが、11/12に運動器の健康・日本協会主催の「理学療法士のための児童生徒等、運動器健康に関するセミナー」がオンラインで開催され受講しました。
講師である東京都理学療法士協会理事の板倉尚子先生から運動器健康の取り組みについてお話を伺いました。それは、理学療法士が実際の学校授業に参加し、学校教諭とともに生徒の動作を解析して障害予防やパフォーマンスの向上を行っているという取り組みでした。
また、体育の授業の中で怪我が発生しやすい種目について説明があり、「跳び箱」が上位に挙がっておりました。跳び箱を飛ぶときに着いた手に過度の負担が掛かってしまうことや、手の上にお尻が乗ってしまうことで手を受傷することが多いとのことでした。実際に授業の動画を撮影し、学校教諭と生徒への指導や障害予防に役立てているそうです。
今後、日本理学療法士協会ではこういった学校教育に関われるような「スクールトレーナー」という制度を作っていきたいというお話が挙がりました。子供の時から積極的な障害予防が必要であることを改めて感じました。
私の子供の時にもこのような制度があれば、私の膝ももう少しマシだったかもしれません。
今後は「スクールトレーナー」の制度を勉強して、児童生徒の役に立てていけたらと思っています。