リハビリテーション室ブログ

日々のトレーニングがケガ予防につながります
カテゴリー:スポーツリハ通信 2022年12月9日

 理学療法士の小河原です。                              

 今年も残すところ1カ月。師走と呼ばれる12月で忙しい毎日になりそうです。屋外はすっかり寒くなり、あたり一面真っ白な雪模様となりましたね。自転車での通勤や散歩などの運動も難しくなってしまい残念です。

 

 そんな中、体を動かしたくて先日、子供と一緒に総合体育館のランニングデッキをウォーキングしてきました。

総合体育館のランニングデッキは1周150mあり、6~7周するとおおよそ1km歩くことができます。子供と一緒に5kmほど(35周ほど?)ウォーキングすると、しっとり汗ばんで少し健康になれた気がしました!

利用料もかからず、混雑もしていないため「穴場」かもしれませんね(笑)

利用される際は自分の足に合った運動靴を選ぶことやウォーキング後の水分補給をしっかり行なってくださいね。

               

 

 さて、本題ですが10月29日に第57回北海道医学会市民公開シンポジウム「野球肘を正しく理解し予防する 成長期~トップアスリートまで」がオンラインで開催されました。

 

 第1部では、整形外科医師の門間太輔先生から「野球肘の基礎知識について」を説明していただきました。門間先生は八雲総合病院に出張医として来られており、主に上肢分野を診察していただいています。

野球をする方々にとってはよく耳にする野球肘ですが、実は色々な症状があり、その予防法は選手の年齢や状態によって様々で野球肘を正しく理解し予防することが大事であるとお話されました。  

 

 第2部では、当院整形外科医師である横田正司先生が座長を務められました。講師は高校野球部のトレーナーの大日向純先生で、ピラティスの概念を用いた指導方法を説明して頂きました。

ピラティスはインナーマッスルを鍛えて体全体のバランスを整え、姿勢を改善させるエクササイズですが、その要素を活かした投球パフォーマンスを上げるメニューが紹介されました。

具体的には、投球パフォーマンスに必要なのは腕だけではなく、「①胸郭・肩甲帯②コア(下部体幹)③骨盤・股関節」といった様々な要素が必要とおっしゃっておりました。

 

 第3部では、日本ハムファイターズのトレーナーの梅津祐輔先生が講師であり、理学療法士としてチームに貢献されている方でした。理学療法士が介入することで肘の怪我が年々減少していることや、自宅でできる野球肘の簡易的な判別方法や野球肘になることを予防するためのストレッチをお話され、私たちの仕事でも活かせる知識が盛沢山でした。

理学療法士という職種が様々な立場で活躍しているのだと改めて実感することができました。

 

 講演をしていただいた先生方、大変興味深い講演をありがとうございました。                                                                                             

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