八雲総合病院のひまわりファームも収穫を終え、すっかり秋の風景です。気温が下がり、外を歩くのも気持ちのいい時期ですね。紅葉が楽しみな季節ですが、皆さんの「○○の秋」は何ですか?
こんにちは、もちろん「食欲の秋」の精神科作業療法の佐々木です。かぼちゃが美味しすぎて困っている今日この頃です。さて、今日は「ながら運動」で認知症予防という事で、ウォーキングの際の一工夫をご提案させていただこうかと思います。普段から健康志向が高く、ウォーキングをされている方も多くおられるかと思いますので、是非参考にしていただきたいです。
一度に2つ以上のことを同時に行うことをデュアルタスク、または「ながら作業」とも言います。2つ以上のことが同時にできなくなると、テレビに集中して鍋を焦がしてしまった、歩くことに集中して話を聞いていなかった、話に夢中になって転んでしまった…などが起こります。
運動をしながら課題を達成させるために「考える」ことは、脳の様々な部分を活性化させて認知能力を向上させると言われています。
脳にはある特徴があります。それは、課題に慣れて簡単にできるようになると、あまり脳を使わなくなってしまうことです。課題に慣れる事ではなく、常に新しい刺激が加わることが、脳のトレーニングになります。
【1人で歩く】
・事前に歩く距離を考えていつもと違うコースを歩いてみる
・きれいな風景や紅葉・道端の植物の写真を撮ってみる
・通ったコースの家の屋根の色や壁の色は何色が多かったかを数えてみる
・スーパーの開店・閉店時間を把握してみる
【2人以上で歩く】 相手と歩きながら以下の事をやってみる
・しりとり(同じ言葉は2度使えないようにする)
・テーマを決めて順番に言っていく(魚の名前・花の名前・47都道府県名・料理名など)
・簡単な引き算や足し算をしていく(相手と引く数字を決めて順番に言っていく。数字は6以上で切りの悪い数字を選ぶと頭を使いますよ)
【注意事項】
・準備体操などをしてウォーミングアップしてから行いましょう。
・急に頑張りすぎないで徐々に行いましょう。
・持病や体の痛み等ある場合は、医師に相談してから行いましょう。
・夜道を歩く際には、反射材やライト等を利用して安全に配慮しましょう。
秋晴れが気持ち良い季節、体と一緒に脳も活性化して、楽しみながら認知症予防してみませんか?