こんにちは。理学療法士の佐々木です。
今年もたくさん降った雪が、連日の暖かさもあって溶け始めてきていますね。土も見え始め、屋外での運動や家庭菜園など活動的になってくる時期ではないでしょうか。私は、今年も変わらず野球を頑張ります!!
さて、タイトルの通り、道路も見え始めてきているので、ランニングを始めるという方もいらっしゃると思います。今回は、ランニングの特性について簡単に説明したいと思います。
ランニング「走る」ことは、ウォーク「歩く」と比較すると、速度が速く地面からの反発も大きいです。その分、支える力・走る力に変えるためには、より強い筋肉の収縮力も使う必要があります。身体も支える時間が減少し、脚を振る時間が増加して両脚で支えている時期が無いのです。これは多くのスポーツで必要な動きであり、昔は全力疾走しなければ、監督・コーチに怒られたものです(笑)
そんなランニングを多く行う方(マラソン競技の方など)に多いケガがこちらです。
・膝蓋腱炎
・オスグットシュラッター病
・腸脛靭帯炎
・シンスプリント
・アキレス腱炎
どのケガも脚の痛みを伴い、ランニングで反復された靭帯・関節・軟部組織にストレスが生じて発症します。症状が悪化すると安静にしていても痛みを感じることがあります。重症化した場合、スポーツだけでなく日常生活にも悪影響が生じるので、早めに病院に受診しましょう!
多くの方は、身体の硬さ・筋力の弱さ・身体の使い方などで上記の疾患になることが多いのですが、一概にそれだけが原因とは限りません。ランニングをしている場所や方法・量など様々な要因も関わってきます。皆さんも今一度、確認してみてくださいね。
〇環境について
・走っている場所はどのような所か? →道路(舗装路)ばかり走っていないか。
・直線やカーブ・坂道はどのくらいあるか? →カーブや坂道が多いところではないか。
・走るときのシューズは合っているか? →自分の足の形にあっているのか
シューズとしての機能を果たしているのか。
〇方法や量について
・ランニングの速度はどうか? →自分に合っている速度で走れているのか。
・走る時間・距離は適度なのか? →無理な目標や時間を設定して走っていないか。
・休憩はとっているのか? → 自分にはどのくらい休憩が必要なのか。
以上簡単にランニングについてのお話でした。
私自身も、短期間で結果を求めるあまり、無理な内容の運動をしてしまう事があります。それでは継続した運動が困難になるばかりではなく、上記のようなケガにも繋がります。焦る気持ちを抑えて妥協点を見つけ出し、続けることが出来る運動方法を模索することが大切だと思います。