VR(仮想現実)マスター…の理学療法士の阿部です。
先月、3作目からかなり間があきましたが、映画「マトリックス」(1作目1999年)の4作目が公開となりました。人間が機械(AI)のプログラム上で支配され、電池になり、仮想現実の世界の中で管理されるお話です。その中でAIは如何にして人間にとって良い環境(仮想世界)を作って行こうと更新を繰り返し、試行錯誤している内容となっています(これは私の感想です)。
なぜこの話になったのかというと、先月12月18~19日に参加した、「日本神経理学療法学会学術大会」(web)のお話に繋がります。どのような学会かというと、いわゆる脳卒中(脳梗塞、脳出血)に特化した学会です。ちなみに自慢ですが、私は八雲町で唯一の脳卒中の認定理学療法士の資格を持っています。
冒頭の「VR」という言葉の略はバーチャル(仮想)とリアリティー(現実)という逆のニュアンスが合わさった造語です。現代は仮想空間の中で自分(アバター)がいたり、土地、お金のやりとりであったり、その中で商売したり、友人を作ったり、人生があったりという時代になっています。いずれ精神(心)もデータ化して肉体から離れて、月に行けたりするかもしれませんね・・・飛躍しすぎました(笑)
話を戻しますと、近年、リハビリテーションにもVR技術を取り入れることやAI(人工知能)の進歩により新しい時代が来ているというお話が学術大会の中でありました。
これからは、ZOOMなどオンラインを利用して病院に来院することなく遠隔でのカウンセリングや運動指導を行うこと、また、その管理もウェアデバイス(時計やメガネのように手首、頭につけて、そこからAIで血圧、脈拍、歩数、消費カロリーといった様々な数値をモニタリング管理すること)により、個人に即したリハビリテーションメニュー立案をしてくれるという時代になっていくとのことです。
最後に、私たちの職が無くなるのではないか・・・と不安になりましたが、現状では目的に応じた詳細な機器設定や身体機能的な評価に関しては人間(リハビリ職)が行わないといけないので、今のところは大丈夫です(ホッ…)。
ただ、新しい技術に合わせた知識、技術、情報を更新していくこと、勉強していくことが必要となります。これからも現実世界の中で、今まで以上にアンテナを張って情報収集や技術・知識の研鑽に努めたいと思います。