皆さんこんにちは。
理学療法士の後藤です。先日、膝前十字靭帯損傷(以下ACL損傷)に対する理学療法のウェブセミナーに参加してきました。
ACL損傷は僕の大好きなスキーの中で多く起こるケガのひとつです。
ここでひとつ、皆さんにスキーに関する質問です!
「日本一早くオープンするスキー場はご存知ですか?」
それは、富士山の2号目にある、スノーパーク イエティという静岡県のスキー場です。10月22日より今シーズンの営業を開始し、23年連続日本一早くオープンするスキー場です。今シーズンもスタートしたと言うことで、さらにソワソワしています!
皆さんには「ACL損傷がなぜ起きるのか?」「変形性膝関節症がどのぐらいの人に発生するのか?」を簡単に解説していきます。
「ACL損傷はなぜ起きるのか?」
ACL損傷は代表的なスポーツ外傷の一つであり、コンタクトスポーツ、ノンコンタクトスポーツに大別されます。この二つのスポーツの違いとしては「相手の選手と接触するかしないか」です。一見、接触が多い方が怪我しやすいのでは?と思った方もいると思います。しかし、ほとんどの損傷はノンコンタクトスポーツにより受傷することが多く、急激なストップ動作や切り返し、ジャンプの着地などで、膝にストレスが加わり受傷に至ります。
受傷時の症状としては、ポップ音と呼ばれる断裂音と、膝崩れが典型的な症状となります。受傷直後は激痛と、膝関節の不安定感が出現するため、活動することは困難となります。
ACL単独損傷だけでなく、半月板損傷、膝側副靭帯損傷(MCL損傷)などを合併することが多いです。
「変形性膝関節症がどのくらいの人に発生するのか?」
ACL損傷し再建術後20年経過観察を行った結果、変形性膝関節症の発生率は半月板正常の場合14〜26%、半月板切除後37%であり、ACL損傷を放置した場合では、60〜100%であったと報告されています。
もし、膝の痛みでお悩みの場合、整形外科などでしっかり診察を受け、医師に診断してもらう必要があります。気になることがあった場合は、ぜひ受診をお勧めします!
これからの季節スキーやスノーボードなどウィンタースポーツが盛んになります。
今回紹介したACL損傷に十分気を付けて冬を満喫しましょう!!!