いよいよ寒くなってきました。皆様風邪など引いていませんか?
こんにちは。作業療法士の池田です。
我が家には小さな畑があるのですが、今年はいつもの夏野菜に加え、初めてさつまいもの苗を1つだけ植えてみました。私はほくほく系よりねっとり系のさつまいもが好きなので「紅はるか」です。私は、今までさつまいもは九州の野菜、北海道では採れないものだと思っていました。植えるのも半信半疑。生れば儲けもの程度の考えでした。が。日に日に葉っぱが大きくなり伸びて増えて・・・。土ってすごい。そして今、「堀り時」が分かりません。誰か教えてください。
さて、回復期リハビリテーション病棟では、患者様の生活に寄り添ったリハビリを行なっています。
以前、「家に帰ったらどうしても芋掘りをしたい。」という患者様がいらっしゃいました。その患者様は股関節の手術をされており、動作に制限がありました。
そこで、どうしたら安全に芋掘りを行なえるのか、芋掘りを知ることから始めます。まずは、よく患者様からお話を聞くことで芋掘りに必要な動作分析を行ない、環境を確認し、現在の患者様の機能でどうしたら芋掘りが出来るかを考えます。すると、私のイメージとは違い、「芋ずる式」のようには簡単に採れないこと、鍬で掘りながら四つ這いで進むことなど、やはり、話を聞いてみないと分からないことがあるな~と思いました。
リハビリの一場面です。
この美味しそうなさつまいもも患者様と一緒に新聞紙と折り紙で手作りした作品です。
「こんな簡単に採れたらなーんも苦労しないよー!」と大笑いしながらも付き合ってやってくださるのがありがたいです。
これでも作業療法場面はなるべく “リアルに”が大事だと思っています。
「シャッポ被って畑に行くんだ♪」と、たくましい後ろ姿。
張り切って畑に向かう姿が目に浮かびます。
その後、美味しそうだと患者様に好評なさつまいもは、デイルームに飾らせて頂きました。
今頃、こんな格好で芋掘りしてるかな~。