リハビリテーション室ブログ

肥満は万病のもと
カテゴリー:お役立ち情報 2021年5月21日

 八雲の「健康マスター」こと理学療法士の小河原です(苦笑)。

八雲には私以外にも「健康マスターマスター(?)」がいるようですね(リハビリブログ 5月10日 参照)。私と一緒に皆さんに様々な情報発信をしていただけると助かりますね。どうぞよろしくお願い致します。

 

 今年も早いものでGW(ゴールデンウィーク)も終わり、暖かくなってきました・・・?

我が家の畑でも、病院のリハビリ畑(?)でも、ご近所の畑でも作業を行っている人が目立ってきました。今年こそは、畑に手間暇をかけ、ほったらかしにならないように気を付けていきたいです。

そしておいしくて、健康に良い野菜が食べられるとうれしいですね。

さて今回も皆さんと一緒に健康になるための知識を身につけ、一緒に「健康」を目指していきたいと思います。

 

前回で塩分のお話は終わりになりますが、今回からは「生活と健康」~肥満を防ぐ~についてお話ししていきたいと思います。

またまた私にとっても耳の痛い話になってきそうです(汗)。

 

・肥満は中高年に目立つ

「国民健康・栄養調査」によると40~60歳代の男性において肥満者の割合が30%を超えていると言われています。女性の肥満者は昔とあまり変わりなく閉経後に多いようです。これはホルモンの働きが関係すると言われています。

肥満の判定基準はBMI(体格指数)という指標で表されます。

BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)によって示され、

この指数が以下の表に則り判断されます。この数値が22の時が最も病気にかかりにくいと言われています。

 

日本肥満学会の基準

皆さんはいくつになりましたか・・・?

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

例)70(kg)÷1.7(m)÷1.7(m)=24.22

誰かのBMIのようです。一応標準に分類されているようです。

 

 

・気をつけたいのは内臓脂肪

肥満には大きく分けると2つのタイプに分けられます。

① 胃や腸など臓器の周りに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」…男性に多く、おなかがぽっこりと出るのが特徴

② 皮膚のすぐ下に脂肪がつく「皮下脂肪型肥満」

…女性に多く、指でつまむことができる

この二つのうち注意が必要なのが①内臓脂肪型肥満です。臓器の周りに脂肪がつくことで体に悪影響を与えやすいと考えられています。

 

内臓脂肪型肥満を放置しておくと次のような症状が出ます。

a、高血圧を引き起こす:肥満は塩分の取り過ぎに並ぶ高血圧の大きな要因と言われています。肥満があると血管の収縮に関わる交感神経の活動が活発になり血圧が上がってしまいます。また肥大化した脂肪細胞からは血圧をあげるホルモンの分泌が多くなります。

b、高血糖を引き起こす:肥大化した脂肪細胞が分泌するホルモンのなかにインスリン※ の働きを悪くするものがあり、血糖値が上がってしまいます。そして高血糖が糖尿病を引き起こしてしまいます。

 

※ インスリンとは膵臓から分泌されるホルモンの一種で食事によって摂取されたブドウ糖をエネルギー源として肝臓や筋肉、脂肪組織に蓄えます。この作用が阻害されると高血糖になってしまいます。

 

c、脂質異常を引き起こす:脂質異常とはコレステロールや中性脂肪など血液中の脂質のバランスが乱れている状態のことを言います。内臓脂肪は主にHDLコレステロールの減少、そして中性脂肪の増加という脂質異常を引き起こしてしまいます。

 

・ガンの要因になることも

肥満は生活習慣病のほかにがんのリスクを高めることもわかっています。理由の一つにインスリンの過剰分泌が挙げられます。特に内臓脂肪型肥満があるとインスリンの働きが低下して血糖値が上がり、血液中のブドウ糖を処理するためにインスリンが必要以上に分泌されてしまいます。これががん細胞を増殖しやすくすると考えられています。

また閉経後の女性の場合、女性ホルモンのエストロゲンは肥満があると過剰に分泌されます。このエストロゲンの刺激によって特に乳がんのリスクが上がると言われています。

 

何かと体にとってよくないことを引き起こす肥満ですが、これ以外にも

運動器の疾患(腰痛や変形性の膝関節症など)を引き起こす要因の一つとも言われていますので、適正体重を維持できるように、(適正体重を目指すように…)気を付けて生活を送っていきたいものですね。

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