こんにちは。作業療法士の池田です。
今年は雪が多いですね。雪かきで腰など痛めていませんでしょうか。
さて、回復期リハビリテーション病棟では院内の面会制限に対して何かできる事はないかと考え、「写真を添えたお手紙プロジェクト」を行っています。
(リハビリ室に掲示しているポスターです。)
面会制限に対しては他の病院や施設でも工夫されており、“オンライン面会”を行っているところもあると聞きます。オンライン帰省、オンライン研修会、オンライン飲み会。「オンライン」という言葉も最近ではよく耳にしますね。離れていても顔を見ることができる、私も経験してとても便利だと思います。
しかし、あえて「手紙」はどうだろう。スタッフで話し合いました。
患者様の字で、患者様のリハビリを頑張る姿もお届けしたい。
※お手紙と写真の掲載は患者様の承諾をいただいております。
こちらの患者様は便箋を使わず、両手動作の練習を兼ねて定規で線を引いていただき、そのマスに文章を書きました。初めて旦那様と離れ離れのお正月。前日から何を書こうか考え、病室で下書きまでしてきてくださいました。
手紙を受け取った旦那様からは後日、感動して涙が出たと電話があったそうです。その話を嬉しそうに話す患者様のキラキラした表情がとても嬉しかったです。
実際に取り組んでみて分かったことは、お手紙はなかなか言葉では言えない気持ちを伝えられること。また、私たちが普段見ているリハビリを頑張る患者様の姿を、お手紙を届けた人だけでなく他のご家族ご友人にも見ていただけること。また「返信が届くかな~♫」と入院生活に楽しみが一つできること等です。
お手紙はオンラインのようにすぐに相手の反応は見ることはできませんが、「喜んでくれるかな~」「そろそろ届いた頃かな~」「どんな顔で読んでるかな~」とワクワクできます。返信が届くと更に嬉しいものです。
相手の顔は見えなくても想像が膨らむ手紙プロジェクト。これからも取り組んでいきたいと思います。