こんにちは。理学療法士の佐々木です。
気が付けば2020年もあと2か月と、あっという間の年だなと感じております。私は、家で過ごす時間が多くなった分、少ない外出・スポーツ・趣味などの大切さを改めて感じることが出来ています。皆さんも息抜きを大切にしましょう!
さて今回のテーマは、「アキレス腱断裂」についてです。意外にも入院される方が多く、我々が関わる機会の多いケガです。そんなアキレス腱断裂の症状・治療法や予防法を紹介していきます。
30~50代の特にスポーツ中・仕事中の方の受傷が一番多いです。つまり、活動時間が多い方に起こりやすく、飛ぶ、着地する、ダッシュする、踏み込む、捻る、踏ん張るなどの動きの時に注意が必要です。これは、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋) が急に動かした時や、急に筋肉が伸ばされたりした時に発生する可能性が高く、腱の退行性変性(硬くなる)が基盤にあると考えられています。治療法として、ギプスや装具を用いて治療する保存治療と、断裂したアキレス腱を直接縫合する手術治療があり、当院では、手術される方が多いです。
予防法として、やはり筋肉の問題が大きいため、日ごろのストレッチ、運動時のテーピングなどが非常に有効的な場合が多いです。アキレス腱は、2つの筋肉から構成されているので、この2つを対象にしたストレッチを紹介します。
また、ストレッチなので1回で20~30秒、痛いけれど少し我慢できる位置を探し、維持して行います。是非お試しください。
●一つ目は下腿三頭筋という筋肉のストレッチです。
ポイントは、伸ばす方の足の踵を地面につけたまま、足の指が外を向かないように真っ直ぐにして、体重を前にかけて行います。目線は、遠くを見るようなイメージで膝をしっかり伸ばしましょう。私は足首が固いのでこれが非常に苦手です(笑)。
●二つ目はヒラメ筋という筋肉のストレッチです。
ポイントは、一つ目と同じように足の踵を地面につけたまま、膝と股関節を曲げて体重を下へかけていきます。先程とは違う部位が伸ばされているのが実感できると思います。
これから寒くなり、ケガも増えてくる季節になります。みなさんお体には十分気を付けてお過ごしください。